2009年3月30日 (月)

PCL86全段差動 VS 6L6GC-STR-ULPPアンプ対決

今日は天気が良かったにもかかわらず、まだまだ寒さが感じられ桜の開花も遅れ気味の様子。かくいう小生、今日はうつ状態で気が滅入り、何もやる気がせず、家族の会話もうるさく感じられたし、眠気がもたげてきたので午後は3時間も寝込んでしまいました。夜の9時頃になって、ようやく気分が前向きになってきて、普通の精神状態に回復しつつあります。仕事には復帰したものの、全快にはもう少し時間が掛かりそうです。

オーディオのことを考えると、少しは気が晴れるのですが、実は昨日ちょっとした実験をやって、なんともナヤマシイ結果が出たのです。

実験というのは、以前製作したスピーカーセレクター兼パッシブプリがありますが、そのスピーカーセレクターを普通とは逆の使い方をして1スピーカーに対し、2パワーアンプ入力という接続として、スピーカーには自作SEAS 2Way、アンプには、PCL86全段差動PP、それと6L6GC-STRを挿した6L6/EL34-ULPPアンプの2つのアンプを接続し、音の違いを吟味しようと試みたのです。つまり、スピーカーセレクターをアンプセレクターにてしてガチャガチャ切り替えて、2台のアンプの音を聞き分ける実験ということをやったのです。

その結果、何と両者は殆ど区別が付かないほどそっくりの音がしたのです。廉価なパーツで製作したPCL86全段差動PPは、東栄変成器というメーカのOPT-10P(1次8K)という廉価な10Wの出力トランスですが、低域の出方にしても、高域の出方や色艶などの音色にしても、物量を投入した6L6/EL34-ULPPアンプに全く負けていません。違いと言うと僅かにPCL86の方が薄めの音、6L6GC-STRの方が厚めの音という微妙なニュアンスの違いはありましたが、おそらくアンプ初段の方式の違いが出たのだと思います。ULPPの方は12AU7パラにしていますので、厚めの音となったのでしょう。これを差動にしたらいったいどうなるやら。それと改めて東栄の出力トランスの素性の良さを思い知りました。

つまるところ、気に入っていたTUNG-SOL 6L6GC-STRは、音の傾向がPCL86全段差動に近いという不幸な偶然のため、JJのEL34に差し替えられてしまいました。JJのEL34の艶やかで優しく響く中高域は流石にPCL86や6L6GCでは味わえません。

暫くは、2台のパワーアンプを使い分けてレコードやCDを聴くことになりそうです。

さて、もうそろそろ日が変わろうという時間。JJを挿したULPPアンプでエラ・フィッツジェラルドのLP「Songs in a Mellow Mood」のA面だけ掛けて寝るとします。このLPについては、また後日話をしたいと思います。

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2009年3月12日 (木)

復帰したPCL86全段差動PPアンプ

今日は、晴天でしたが冷たい北風が吹いて寒い一日。

最近はレコードばっかり聴いている訳ですが、アンプは専らTUNG-SOL 6L6GC-STRにした自作の6L6GC/EL34-ULPPアンプです。その前に自作したPCL86全段差動アンプは、寝室にチューナと一緒に引っ越していたのですが、FM放送が余り面白くないというのもあり、再びリビングへ戻すことにしました。

それにしても昔(と言っても私が学生時代だった20数年前ですが)と違ってFMは、AMと同じようにすっかりトーク中心になってしまって、もはや音楽を配信するメディアの一つとしては考えられなくなってしまったのでしょうか。
週末にやっていたポップス・ベストテンやザ・グレイテスト・ヒッツ(土曜の0時から朝までぶっ通しで一人のアーティストやグループの特集をやっていた)が懐かしいです。

話があっちこっちしてますが、兎に角、自作のPCL86全段差動プッシュプルアンプがリビングに復帰したのです。
なお、全段差動アンプは売ってないので自作するしかないのですが、一般にはぺるけ氏の「情熱の真空管アンプ」で、最近のアンプ自作派では全段差動PP方式はお馴染みとなっているのではないでしょうか。回路もいたってシンプルですし。ぺるけ氏の著作とHPは初心者にとっても非常にありがたい情報が掲載されているわけですから。

Dscf1362 2007年3月に製作した今年で2歳となるPCL86全段差動PPアンプ。

電源T:ノグチPMC-190M
チョーク:ノグチPMC-415H
出力T:東栄変成器OPT-10P
Siダイオード整流
前段:PCL86 3極部を定電流ダイオードで差動化
後段:PCL86 5極部を3結、LM317Tで定電流化して差動化
カップリングコンデンサー:ASC X363 0.22μF使用
C/R類は殆ど千石で揃えた汎用品を使っており、オーディオグレードのものはメインボリュームだけです。

久しぶりにというか、SEAS 2Wayスピーカーを製作してから、このアンプで鳴らしていなかったのではないでしょうか。今日初めてSEAS 2Wayで鳴らしてみると、なんとまあ、低域から高域までフラットに良く鳴るのに驚きました。高域のクリアネスは6L6GC/EL34-ULPPより良いくらいです。これは差動回路の優秀さを改めて認めざるを得ません。比較してみないとわからないものですね、パワーでは6L6GC/EL34-ULPPが勝るものの未だ改良の余地が未だあるようです。
プリアンプのSV-3が、どちらかと言うと帯域を欲張らずにウォームトーンに仕上げられているのに対し、新作の6DJ8/E88CCのSRPPプリにすると、ずっと情報量が増え鮮度感が増した感じがしますので、そのせいかも。
これからはPCL86全段差動PPにも時々ご活躍願うことにします。

6L6GC/EL34-ULPPの改良点として気付いたのは、初段のカソード抵抗や出力段グリッドへの直列接続の発振止め1KΩ抵抗でしょうか。この辺りを金皮抵抗の良質なものにして高域のニュアンスを改善してみるくらいでしょうか。後は、初段のパスコンを変えてみても音は変わるので、ぼちぼち弄って見ようと思います。
秋葉の海神無線さんに行くといろいろと教えてもらえるのですが、最近売り出されたTAKMANの金皮抵抗REY50(1/2W)が良いとか。同じTAKMANのREXはオーディオグレードのカーボン抵抗だとか。こちらは素直で大人しい音らしく、東京高音のカーボン抵抗の代替品として売られています。あと千石に置いてある東信電機のオーディオグレードの電解コンが評判なので、パスコンに試して見ようかなあ。などなど。

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2007年4月18日 (水)

PCL86全段差動PPアンプの完成

4月に入ってからというもの、一家全員で順番に風邪をひいてしまい、とうとう先週は自分も風邪をこじらせて副鼻腔炎というのに罹ってしまい大変な1週間でした。左側の鼻の奥に痛みを生じ、それがどんどんひどくなって後頭部から肩までビンビン痛み、とても仕事にならず、2日も仕事を休み寝込んでしまいました。未だに医者から処方された抗生剤と炎症止めの薬を飲み続けてます。風邪は早めに対処するのが一番。

そんな中、体調が戻りつつあった先週末から残っていた発振対策を施しました。

  1. OPT2次側8Ωと0Ω(アース)の間に0.1μFと22Ω(直列)を挿入
    高域の補正が利いて最も改善効果がありました。JK1EYPさんからアドバイスを戴き、対策したものです。
  2. 初段G1に発振止めの2KΩの抵抗を挿入、合わせて2KΩの前に470KΩの抵抗で接地
  3. 入力VRを100Kから50Kへ変更 (2007/4/22追記)
  4. 初段P-E間のコンデンサを4.7pFから20pFへ変更 (2007/4/22追記)
    聴感上こちらのほうが高域のきつさが取れ、中低域とのバランスが良くなり聴きやすくなりました。高域の調整で低域のニュアンスがぐっと良くなったことは確かです。

ということで、対策1での効果は発振の改善だけでなく、聴感上も大きな改善があり、これを施す前ではどうしても高域が耳障りで電車に乗っていてトンネルに入った時のような耳詰まり感がありましたが、この対策後は高域の抜けが良くなり非常に聴きやすくなりました。

Pcl86pp_ver42 回路図上はこれで完成版としたいと思います。(2007/4/22改定)
ついでにというか、一応完成を見た後でヒアリングを行いながらカップリングコンデンサを変えてみようと当初から考えていたのですが、今回合わせてカップリングコンデンサをASCのフィルムコンから東一のVitamin-Qオイルペーパに替えてしまいました。

ASCの柔らかな音も良いのですが、オイルペーパの方がキレがあってクリアな音が出るので、JAZZ系が多い自分の好みに合いました。

これでじっくりと音楽を聴けるぞ、めでたしめでたし! と言いたいところですが、何か終わってしまった寂しさというものがあり、次は何を作ろうかと早くも考え始めている自分に警戒しています。

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2007年4月 6日 (金)

PCL86全段差動PPアンプの製作6

今週は桜満開の4月とも思えぬ寒さです。昨日も午後からは冷たい雨も降りました。

アンプ製作は、発振対策が残っていますがこれがなかなか一筋縄ではいきません。あの手この手でぼちぼち改善です。

16.化粧

シャーシの足をどうするか決まっていませんでしたが、いつまでも棒切れを下駄のようにあてがうのも見栄えがしません。かといって裏蓋をしてゴム足をつけるありきたりの方法も芸がない。発振対策など最終調整が終わっていないので裏蓋をせず、足をつけるだけにしておきました。

Dscf1175 ホームセンターへ行くと扉の取っ手やフックなどの小物が売られていますが、その中からニッケル製の扉の取っ手を4つ、またついでにアンプのラックにちょうど良い大きさの鏡面塗装されたMDFボードも買ってきて、こんな感じに化粧してみました。

ニッケル製の取っ手をアンプの足に。これで底面からの吸気もバッチリだし、結構見栄えも良くなりました。

17.ウェスタン・ケーブルの魔力(?)

先日、秋葉の春日無線さんへ行くと面白い実験をしていました。ウェスタン・エレクトリックのビンテージケーブル(紙巻きの単線)を5cmくらいにカットしたやつを、PCL86シングルアンプのSP端子の(-)側に付け、SPケーブルと繋ぐとどう音が変化するかというやつです。結果は、全く別物のアンプまたはSPと取替えたような変化です。ウェスタン・ケーブルを足すことでトーンコントロールで調整したかのように中低域が豊かになり、高域のシャリシャリ感が控えめになり、重心の下がったマイルドなサウンドになったのです。しかも倍音感や艶が増したように聞こえました。

理屈では、ケーブルの効果など音源からの引き算でしかないと思っていますが、実際に聴いてみると単なる引き算には思えません。たった5cmのウェスタン・ケーブルですが、こういう所がビンテージの魔力というものなのでしょうか。
但し使いすぎは「過ぎたるは及ばざるが如し」だそうで、控えめが良いとのこと。

ということで、こういうキワモノ的なものは案外好きなほうなので、早速試してみることに。

Dscf1170_2

薄緑と薄茶色の2色の単線を軽く撚ってあります。

Dscf1178PCL86全段差動PPアンプの(-)側SP端子に件のケーブルを5cmほど繋ぎ、そこへ現在使用しているSPケーブルを繋ぎます。(+)側は普通にSP端子へ接続します。たったこれだけ。現在使用しているSPケーブルは、BELDENのテフロン線(OFC銀メッキ線AWG20)を手で撚り合せたものを使っていますので、現行BELDEN+ビンテージ・WEケーブル(ちょっとだけ)ということですが、音の変化は歴然。何でこんなに変わるの?WEケーブル無しのときは、音像の左右の広がりはあるものの空間にふわっと溶け込むような無味無臭のような感じでしたが、WEケーブルを足すと、やはり春日無線さんで聴いたように中低音が豊かになると共に音像がセンターでビシッと結ばれます。
未だ半信半疑の状態ですが、取り敢えず暫くこの音に耳を傾けてみたいと思います。

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2007年3月26日 (月)

PCL86全段差動PPアンプの製作5

今週末は土曜日の夜から日曜日の昼過ぎまで暴風の大荒れの天気。外へ出かける用事も無く、ゆっくりとアンプ製作に取り組むことができました。

一応音出しまでできたPCL86全段差動PPアンプですが、問題は発振(前回、発信と誤記してました)対策です。ネット上で色々と調べていると、手作りアンプの会 球アンプ分科会掲示板(超三結アンプ)なるところに寄生発振の原因と対策についての記述があり、早速参考にさせて頂きました。

13.発振対策

先ず初めに配線の取り回しを改善。
 (1)出力段プレートからOPT、B1電源からOPTまでの配線をよる
 (2)(1)の配線は初段の配線、出力段のグリッド配線とクロスしないようにする
   これは複合管ではどうしても無理が出てしまいますので、クロスするところ
   は空間を開けるようにしました。
 結果、気持ち効果ありでしたが、やはりボリュームの中点を過ぎたあたりからピューと鳴きます。

次に、初段グリッドに4.7pFのディップマイカ・コンデンサーで接地してみました。

Dscf1146 この対策はJK1EYPさんの対策を拝借させて頂きました。結果はかなりの改善です。完全になくなったわけではないですが、入力オープンで「ぼそっ」と始まり「ピュー」がかすかに聞こえる程度になりました。PCからのオーディオケーブルを入力に繋ぐとさらにピューが無くなり僅かに「ごそごそ」という音になりました。完全にななくなりませんが、今日のところは他に手立てを思いつきませんので、この辺りにして、次は測定と調整の工程に移ることにしました。

14.測定と調整

測定項目は、(1)初段と出力段の各電位の測定と調整、(2)裸利得とダンピングファクター測定、(3)負帰還と利得、ダンピングファクターの測定を行います。

測定道具

テスターは秋月電子通商の廉価なテスター2台。
先ずリップル取り出しケーブルをICクリップ(70円)と0.22μF650V(AC250V)フィルムコン(70円)と余りのRCAケーブル(0円)で製作。

Dscf1159 Dscf1161

Dscf0865 ダミーロードですが、以前SV-9TをCDプレーヤから直接繋いでいた時に製作したアッテネータ&スピーカ切り替えBOXを使用。これを製作したときに、スピーカセレクターに使ったロータリースイッチが3接点だったので、SP1、SP2、ダミーロード(8.2Ω10W)という接続にしておいたのです。アッテネータは今回は使用しません。

Dscf1140 初段のプレート-アース間電圧の測定(左右ch)

Dscf1144 初段のバイアス電圧(共通カソード-アース間)の測定

Dscf1142 出力段のバイアス電圧の測定

Dscf1147

出力段のバイアス調整(プレート電圧検出用抵抗4.7Ωの両カソード端間電圧)

測定結果

Pcl86pp_ver40__3 (1)初段(3極)と出力段(5極)の各電位
概ね設計値通りという所ですが、初段のEpが低くめになり、その分初段のバイアスも-0.95V位に浅くなったので、B1電圧からB2電圧のドロップ用抵抗を11KΩから9.1Ωへ変更しています。それでもEp=140V強と設計値より約9Vは低いですが、バイアスは何とか1Vあるためこれで良しとします。

出力段は逆にEpが高めに出てバイアスも約-8Vと深くなったので、定電流回路のLM317Tのアジャスト抵抗を23Ωから22Ωに下げて電流を若干多めに流すことにし、その結果バイアスは-7.5Vとなりました。

(2)裸利得とDF
NFB抵抗なしでの利得の測定を行いました。利得は約20倍(26.4db)です。DFはON/OFF法という方法でSP出力開放と8Ωダミーロード接続時の出力電圧を測定し、その減衰率から求めます。結果は1.6でした。この状態ではやはり低音がゆるいので、NFBを施します。

(3)NFBと利得、DF
NFB用抵抗は、初段の受けが100Ωであり、予めNFBの量(倍率)が計算できますが、手元には4.7Kと5.1Kの抵抗を用意してあったので、5.1Kを施すことにしました。
結果、NFB後の利得14.9倍(23.4db)となりNFBは2.9db、DFは3.2となりました。

因みに左右の利得は同じ値が出てますが、PCL86を秋葉のサンエイ電機さんで10本2,500で買い足ししてきたのを差し替えて3極・5極のEpとEg1が揃うように選別しています。
尚、サンエイ電機のオヤジさんによるとポーランド製らしいです。同一ロットのを白箱に入れてくれました。10本の特性を測ってみると割と誤差が少なくどれも±5~6%に治まっており、不良品もありませんでした。このアンプではバイアス調整ボリュームで出力段のバイアスを±1.6V調整できますが、どの組み合わせでも調整レンジ内で揃えることができました。

後はエージングを兼ねて視聴しながらSV-9Tとの聴感での調整です。取り敢えずリビング・コンポの所へ仮デビューということで、セッティングします。入力はSV-3 ver.2から取ります。SP出力は、アッテネータ&スピーカ切り替えBOXのSP切り替えのINとOUTを逆(入力2:出力1)にしてSV-9TとこのPCL86全段差動PPアンプを切り替えられるようにしました。

Dscf1149_1 暫く比較視聴した結果、所感としてはSV-9Tがスピード感、アタック感、キレの良さで勝り、PCL86全段差動PPアンプは3結したためでしょうか、重心が下がり音の厚み、空間への広がり間、余韻、倍音の豊かさ、無音時の静けさが増した感じです。とても柔らかな音色で、聴いていて疲れません。低音も高音もしっかり出ていますが、欲を言えば低音にもう少し締りが欲しいところです。まあでもSV-9Tとは反対の性格とも言える音色なので、使い分けると面白くなるかも知れません。

ノイズも格段に低いです。SV-9TではSPに耳を10cm位近づけるとサーというホワイトノイズと僅かにハムが聞こえますが、PCL86全段差動PPアンプはサーもブーンも皆無。全く何も聞こえません。この静かさがこのアンプの最大の特長と言ってもいいくらい感動ものです。

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2007年3月21日 (水)

PCL86全段差動PPアンプの製作4

日曜日には、いよいよアンプ作りは半田ごてを持って配線していく工程に入りました。

9.配線

内部の配線は、AC周りから始めて、B電源、ヒータ電源、C電源と進めたあと、真空管ソケットのヒータ配線、各電源のラグへの結線まで3時間余りぶっ通しだったのでここで一休み。

Dscf1080_1 ヒータ電源は直流化したので、整流後の電圧ドロップの抵抗値がどれ位になるかわからなかったので、取り敢えず2.2Ω10Wをかましました。その後ろのコンデンサは、DENONのアンプを修理した時に交換する予定で買っておいた63V10,000μFがあったのでそれを流用。これだけでかいと固定するのに困りましたが、コンデンサーの頭にゴムシートを貼り付けて両面テープでシャーシにくっつけて固定しました。

続いて、C/Rの配線、定電流ダイオード、3端子レギュレータとバイアス調整回路を配線、最後にスピーカ端子、入力端子、ボリューム周りのシールド線を配線してひとまず完了となりました。ここで、また一休み。

10.点検

コーヒーを入れて、CDを聴きながら回路図と配線図を見ながら、これまでの作業を頭の中で振り返って、配線忘れがないか、勘違いの配線がないかを点検。

Dscf1100 ACの入り口から順にたどっていったところで、ふと電源トランスのAC220Vのタップの一方が100Vのタップと隣り合わせになっているはずなのに、確かダイオードの片側を100Vタップから1つ開けて2つ目のタップに配線したような気がしました。ということで実物を見てみると、やはり220Vではなく、200Vタップにハンダ付けしてました。

ダイオードの足が220Vに届かないので錫メッキ線で接いで接続しました。

その他実配線での確認でSP端子のアース忘れがありました。その他は大丈夫そうです。

教訓3.配線は間違える。また配線はどこか忘れている。

10.電圧チェック

真空管を入れないで、電源を入れ、電源部の点検をします。電流が流れないので、コンデンサで行き止まりとなり、コンデンサに充電されたまま非常にゆっくりとした放電しかされません。木村哲氏著「情熱の真空管アンプ」を読み直すと、B電源部の出口に点検用の抵抗を入れるようにと書いてあります。ICクリップ付きリード線を使って300KΩの抵抗を接続し、コンデンサの放電をしてからB電源部の出口に抵抗を半田付けし再度点検します。これでこの抵抗に僅かながらの電流が流れるので、この両端の電圧を測って電流の値を求め、その電流を元に各段の電圧を点検することと、と記述の通りに実行し、B電源はOKでした。ヒータ電源、C電源にもICクリップ付きリード線で抵抗を接続して電圧チェックしました。電流がほとんど流れないので整流直後の電圧とほぼ一緒なのでヒータ電源は実際に真空管を挿して点検することにします。

真空管を挿して、ヒータ電圧を測ると、2.2Ωの抵抗では11V程度しか電圧が掛からないことが判りました。ドロップさせすぎでした。今度は0.5Ω5W、0.82Ω5W、1Ω5Wのセメント抵抗を試し、0.82Ω5Wで13.9Vが出たので0.82Ω5Wにしました。

その後各部の電圧測定、定電流回路の電流値チェックで大きな誤差が無く大丈夫そうでしたが、バイアス調整で右チャンネルの2管のプレート電流が揃いません。定電流回路があるため、2管の合計電流が54mAになるようになっていますが、時間が経つとどんどん2管のプレート電流の差が開いていき、ついに一方の球だけに電流が流れてしまうようなことになります。
片方の電右チャンネルの2管を入れ替えると先ほどとは逆の動きになるので、どちらか一方の球が不安定になっているようです。幸い左チャンネルの2管は安定していますので、左チャンネルの球を使って右チャンネルの球を入れ替え、不安定な球を特定できました。このPCL86は新品ですがどうやらはずれのようです。以前、SV-9Tの予備に買い置きしていた慣らし済みの球と入れ替えてようやく左右ともプレート電流のバランスが取れました。

教訓4.球にはハズレがある。

11.音出し

次に音出しですが、パソコンから入力を行い、デスクトップのパイオニアのSPを繋ぎボリュームを0位置に絞り、SPに耳を近づけてノイズが無いか聞き耳を立てますが、無音。ここでちょっと焦りました。恐る恐るボリュームを上げると、ああちゃんと聞こえてきました。初めて真空管アンプを作ろうとキット屋SV-9Tを組み立ててから半年、完全自作のアンプが鳴りました。感慨もひとしおといったところです。

Dscf1125 未だ負帰還も掛けていないので調整はまだまだですが、ひとつの大きなハードルを越えた気がします。

12.発振

徐々にボリュームを上げていくと、2時の位置辺りから急にピューという発信音がします。そして4時当りまで回すと治まります。やはりそうは問屋が卸してくれません。これを根治するには発振の原因が解らないとだめですが、今の知識では太刀打ちできません。当てずっぽうで数打ちゃ当る作戦しかありません。ま、それも良いですが、ここは焦る必要の無い趣味の世界、ゆっくりやろうと思います。

教訓5.喜びはつかの間。そして試練は続く。

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2007年3月20日 (火)

PCL86全段差動PPアンプの製作3

期末近くになり仕事も慌しくなり雰囲気は皆ピリピリしてきたようです。営業は営業で今期計上の検収を受けにお客とお客の間を走り回り、技術は技術で今期末の納期に間に合わせるべく目を吊り上げています。ストレスも一番溜まってくるころです。

ストレスの解消には仕事から離れて完全に頭を切り替えられるものに取り組むのが一番。ということで、1週間ぶりに週末はアンプ作りに精を出しました。1週間前の時点でシャーシ加工まで終わっており次の土日には組み立てまで進めようと、それまでの間、シャーシ塗装をやっておこうということに。

7.シャーシ塗装

1週間前の月曜日、仕事帰りにいつもの100円ショップでスプレー塗料を購入。色はメタリックのサックスブルー、アクリル樹脂系のもので、210円で売ってました。
その日の夜からベランダにダンボールを置いて古新聞を敷きその中で少しずつ塗装を行うことに。結構夜は冷え込んだので、震えながらの作業です。
むらなく塗るには初めは薄く塗って、乾いたらまた少し塗ってと繰り返し3回以上行うというのが普通ですが、寒いし夜間のベランダに何度も出入りは嫌だしと言い訳をしながら、1面を1時間おきに2回塗装するというペースで、上面、前面、背面、側面(左右)の都合4日で塗る計画を立てました。
上面、前面、背面といい感じで塗れていたのですが、背面を塗った日にダンボールに敷いた新聞紙の上に前面を下にして置いたまま乾かしておいたところ、翌朝、新聞紙とシャーシ前面が仲良くくっついているではありませんか。キレイにはがれるどころか、新聞紙と塗装面が一体になったようで無理やりはがすと塗装ごとはげてしまうわ、新聞かすがこびりついて表面がでこぼこになるわでせっかくキレイに塗れていた前面が台無しです。仕方がないので、再塗装することに。その日の夜、2時間ほどベランダに出て表面をサンドペーパーで磨きようやく表面の塗装が取れたところで、仕上げのサンドをかけて再塗装しました。やれやれです。乾燥は新聞がくっつかないように注意して朝まで乾燥。今度はうまくいきました。

Dscf1072_1 こんな感じです。

教訓1.塗装面を新聞の上に載せるな。

初めにサイドウッドを取り付けるつもりで木の色に合う塗装をしようと考えていたのですが、ダークブルーというか紺グレー系の色が良いなと気が変わり、この色になりました。ということで今回はサイドウッドは無しです。

8.部品組み付け

塗装が完了したので、先週の土曜日は部品の取り付けです。軽い物から順番に、重くてでかいトランスは最後にというふうに作業します。
1箇所ラグの取り付け位置に問題が。電源スイッチとパイロットランプが電源部のラグと干渉します。シャーシ設計の時点で高さ6cmのシャーシを前提にしていたので少々ぎりぎりでも何とかかわすことができると考えていたのですが、買ってきたシャーシは高さ45mm、内側は40mm程度です。
結局、ラグの位置を10mmほどずらして取り付けざるを得ませんでした。

Dscf1077 一通り部品の組み付けができたところ。これだけで1日掛かりでした。

教訓2.部品は干渉する。

こうして取り付けてみると、このシャーシでも結構窮屈な感じです。上級者になるともっとコンパクトに組み込めるのでしょうが、どうせ後で手を入れるでしょうから余り立体的な配線にならないように平面的な配線をするようにしました。

Dscf1073 部品組み付けをして真空管をさした所。完成イメージができてきました。後は配線という段になり、ようやく半田ごてを握って配線に取り掛かれると思うとなんだかうれしくなります。

サイドウッドの変わりに取っ手を取り付けました。これも100円ショップで売っていたドアの取っ手で、しっかりした金属製のものです。
トランスのカバーはタカチのMB-11。高さがトランスと同じ55mmなので少し足りません。上からかぶせるようにして足を浮かせる感じになります。

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2007年3月12日 (月)

PCL86全段差動PPアンプの製作2

アンプ作りはC/R類も買い、一通り部品が揃いました。今週末はシャーシ加工にも取り掛かり、いよいよ作るぞ、という雰囲気になってきました。

4.C/R類などパーツ揃え

C/R類も秋葉のラジオデパートとラジオセンターを中心にそろえましたが、抵抗だけは1/2W小型抵抗が1本10円で売っていたマルツ秋葉原店で買いました。誤差の値を揃えるというのでしょうか、なるべく同じ値の抵抗を使うのがベストということで、必要な本数より多めに、2本必要なら6本、4本必要なら10本という位に適当に買ってそれでも500円程度で済んだのですから安いものです。これが拘りの1本30円以上のものを買っていたら気安く多めに買っておこうなどと言うことができなかったでしょう。

全段差動アンプを作る上で欠かせないのが定電流素子ですが、定電流ダイオードも誤差の範囲が広いので多めに買って選別する必要があるらしいので、取り敢えず10本買って2本を選別することにしました。

5.工具の補充

今回はシャーシ加工から自分でやるということにしてたので、シャーシ・パンチセット、ドリルセット、ドリルチャックを購入。ポンチは近所の100円ショップにて追加購入しました。最近の100円ショップは工具類にしても非常に充実していてちょっとしたホームセンター顔負けの品揃えで驚きます。ついでに使いやすそうな小型のソケットレンチのセットも買っておきました。

ということで、土曜日からシャーシ加工に着手しました。

6.シャーシ加工

先ずは今まで何度か下書きをし、機構部品の採寸をして決めたシャーシレイアウトを方眼紙に清書し、それをシャーシに貼り付けました。

Dscf1060 こんな感じで、上面の図面を貼り付け、センターポンチで穴を開ける位置にポンチをくれてやります。これがまた朝からやっているとカンカン、キンキンと結構うるさいので、響かない場所を探しながら家中をウロウロすることに。ベランダでは明らかにマンション中に響き渡って朝から近所迷惑です。リビングでも下の階に響きそうです。ということで洗面所の洗面台の上が割りとしっかりしていて反響が少なく、そこで落ち着きました。

続いては、ポンチの跡に2mmのドリルで下穴開けをして、それから3mm、4mmのねじ穴とそこまでは簡単です。次は真空管ソケットの大穴開け。今回のMT9ピンモールドソケットは上面から取り付けるタイプで、穴の寸法は18mmです。18mmのシャーシパンチを使う前に、センターのシャフトを通すための穴を10mmに広げてやる必要があります。6mmのドリルの後にシャーシリーマを使いましたが、4つ分開けたところで、早くも手が痛くなりました。そしていよいよシャーシパンチの登場です。流石に厚さ2mmのアルミ板はかなりの力が要ります。付属の10cm程度のハンドル棒では力不足だったので、太めのドライバーを使って回しました。

Dscf1063

そしてお次は真打の電源トランスの四角の大穴明けです。3mmドリルで角から2cmほど穴を開けて溝をつなげ、そこから金ノコで一気に直線を切り取る戦法でしたが、溝が歪なため金ノコが真っ直ぐ挽けず作戦変更を余儀なくされました。結局気長に3mmドリルで1周することにしました。
一気に一周する気力がなく、こんなところで一休みです。電動ドリルもこういう重労働を強いられるとぐらぐらとシャフトが揺れる華奢なやつです。もう少ししっかりしたやつが欲しいのですが。

Dscf1065_1 何とかここまできました。この後、鋸歯状の縁を平やすりで直線に整えていきますが、この工程は割りとたやすくできました。ただ、寸法通りの四角にできたところでトランスをはめてみた所、トランスのタップ(端子?)が当って入らないので、その部分を拡張してやる必要がありました。

難関を何とか乗り切り、後は前後の丸穴開けを行い、土日の作業が終了と相成りました。

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2007年3月 7日 (水)

PCL86全段差動PPアンプの製作1

1.自作アンプ構想その後

自作アンプ構想は回路図が一応決まり、主要パーツのトランス類を調達したところで、シャーシ選びに結構迷いました。初めはなるべくコンパクトなシャーシをと思っていましたが、電源トランスにノグチPMC-190Mを選んでしまったのであまり小さくするとアンバランスだし、後々改造することも考えると多少余裕のあるシャーシが必要だろうな、などと考えるようになりました。
それから、シャーシの検討と並行して主な機構部品を購入、C/Rは後回しにして、ケースレイアウトと配線方法を検討。初めは組みやすさを考えて基盤配線で実装図を描いていましたが、最終的に決まったケースの高さが4cmと想定より低く、縦型コンデンサが納まらず基盤での実装には向かないことに気づき、結局オーソドックスなラグによる配線としました。

2.トランス類の購入

Dscf1047 トランス類は最初に購入した部品です。
電源トランス:ノグチPMC-190M
チョークトランス:ノグチPMC-415H (4H 150mA)
出力トランス:東栄変成器 OPT-10P(8K)

これらのトランスを秋葉で一度に買ってきたので流石に重かったです。
買ってきた後から電源トランスの220V190mAは今回のアンプには少し容量が大き過ぎで140~150mAの一回り小さいやつでも良かったかもと思いましたが、値段的には余り変わらずだったので大は小を兼ねるということで良しとしました。

3.シャーシの選択

シャーシは最初B5サイズ高さ6cmの汎用アルミケースで探していましたが、厚さ1mmのケースだと加工はし易いとは言えトランス類の加重に耐えられるか心配だったし、ポコポコ鳴るもの音的にどうかということで、却下。
秋葉のラジオデパートをうろついていると、2階のケース屋に『ラジオ技術』の長島先生が最近シャーシの防振に拘って使用されているタカチのUCシリーズが置いてありましたが、3mm厚ではシャーシパンチも歯が立ちそうになく、見ただけで思わず怯んでしまいました。
今度はノグチトランスの2階のケースショップに立ち寄ると、トランス穴空きお助けケースというのがありました。PMC-190Mに合うケースもあるにはありましたがでか過ぎ。そこで店のおばさんに、「小さめの穴無しのケースはありますか?」と尋ねると、「ありますよ。」といって背後の棚から取り出して見せてくれました。サイズ的には少し横長薄型の300mm×150160mm×40mmがちょうどよさそうだったし、板厚2mmというのも十分であり、加工も何とかなりそうということで、2MM-100と底板を購入しました。

3.機構部品の選択

シャーシへのスイッチ、ボリューム、端子、ラグ等の機構部品のレイアウト設計をするために、機構部品を選んで購入しました。特にこれといって拘りはなく、店頭で適当に気に入ったものを買ってきたというところです。

Dscf1057_1

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2007年2月24日 (土)

自作アンプ構想5

自作アンプ構想は、シャーシのレイアウトと部品の選定に入りつつ、最終的なシャーシデザインは、プリアンプのSV-3に合わせてB5サイズでサイドボード付ということにしようと考えています。但し、SV-3はステンレス製のシャーシですが、加工が大変なのでアルミシャーシの予定ですが。

部品の選定では、困ったことにノグチトランスのチョークトランスPMC-518Hが「入荷待ち」になっていたので電話で問い合わせてみたところ、どこかのガレージメーカがまとめて仕入れてしまったため、いきなり在庫切れとなってしまったとのこと。次回入荷は3月中旬とのことで、待てなくはないのですが一応、一回り小さなPMC-415Hは在庫があるか聞いて見たら有るとのことだったので、予約をしておいて昨日の仕事帰りに秋葉原へ行ってきました。どうせならということで、ノグチトランスで電源トランス、東栄変成器でOPTも一緒に買ってきました。

チョークが変わったために、電源回路は見直しです。よく見ると2、3箇所に計算ミスがありました。

Pcl86pp_ver22 チョークの次に入れていた150Ωの抵抗もディレーティング不足気味だったので、今度は68Ω3W2本に分けてやることにします。

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2007年2月21日 (水)

The Bobby Timmons Trio

先日、CD棚を整理していると以前買ったまま聴かずに忘れていたCDが見つかりました。買ったことさえ定かではありません。なんとなく、CD屋でジャケットが表向きに短いコメント付で店の推薦盤として陳列されていたので、ふと気になって買っておいたような気がします。
The_bobby_timmons_trio_in_person_1

Bobby Timmons Trio In Person
  Recorded Live at the Village Vanguard

ボビー・ティモンズという人は全く記憶がありませんでした。調べてみるとあのファンキーおやじのアート・ブレイキー・ジャズ・メッセンジャーズにいて、「モーニン」もこの人の作曲だとか。

ということでCDを聴いてみると1曲目が「枯葉」。SOMETHIN' ELSEの枯葉やビル・エバンスの枯葉が有名ですが、この枯葉、渋い。良いです。こういうのをファンキーというのでしょうか。

その他にも名曲てんこ盛りといった構成で、9曲目の「朝日のごとく・・・」も言わずもがなの名曲ですが、なんと出だしから3分間がロン・カーターのソロ、その後40秒ほどボビーが絡んで、またロン・カーターのソロが続いて最後まで行ってしまうというもの。それから、このCDのテーマ曲ともいえるボビー作曲の「Dat  Dere」が3回も挿入されていて、構成も面白いです。

話し変わって、自作アンプ構想:PCL86全段差動PPアンプの続きですが、シャーシ決めにあれこれ思案している所であり、ごく普通のアルミケースにするか、もっと凝って見るか、取り敢えずバラックにするか、全く決まってない状況です。最終的にはこのアンプはリビングに置いてもそれなりに馴染んでくれることが必要なので、剥き出しのアルミケースでは不味いのです。別にあせることはないので、基本形はB5サイズ程度の大きさというのを前提にして、次は部品選定と内部配線について検討してみようと思います。

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2007年2月18日 (日)

自作アンプ構想4

木曜日から土曜日まで3日間東京のお台場で会社の研修でやや疲れ気味。研修内容が仕事に直接関係する管理業務や技術的な話ではなく、所謂リーダシップ研修というやつで、習慣として身に付けるべきことを学ぶというものだったので、肩のこらない研修でよかった。まあ、日ごろ自己研鑽とか人生をどう生きるかとか今までの自分を棚卸するとかほとんどしてこなかった分、良い機会ではあった。

そんなこともあり今週末は自作アンプ構想の続きはあまり集中してできなかったのですが、とにかく残りの電源回路の検討だけは片付けてしまいたかったので、合間を見て検討し何とかできたかなと。
電源回路は電源トランスに何を選択するかで違ってくることが解りました。なるべく安く上げたいということで、当初東栄変成器のトランスで考えようかと思いましたが、データが集まらず、そちらは第2案として別途検討することにして、使用例やデータの多いノグチトランスのPMC-190Mで第1案としました。

電源回路の検討に伴い、使用する抵抗の選択も考えなければならず、ちょうど良い電圧にはなかなか落ち着きません。結局多少のB電圧の増減を許容する形になりました。

Pcl86pp_ver21_2

ヒータ電源は、6.3Vを直列にしてブリッジ整流して14Vを取り出すことにしようかと。

C電源は、5Vのタップからブリッジ整流して取り出します。

バイアス調整用には、C電源、ヒータ電源どちらでも良いと思いますが、14Vから受けることにしようかと。この場合、10KΩボリュームの中点ではグリッドに若干の+電圧が掛かるのでその分バイアスが低くなりますが、大した影響ではないので取り敢えずこれで良しとします。

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2007年2月16日 (金)

自作アンプ構想3

昨日の夜間はネットワークトラブルでインターネットができなくなり、フレッツ光のVDSLモデムをリセットするも断続的に切れてしまったので、諦めて今日の朝再度モデムのリセットをしてみると復帰しました。なんだったのか原因は不明ですが、NTT局側でなにか障害があったのでしょうか。ともかく復帰して一安心。

それから昨日仕事から帰ると、ザ・キット屋からプリアンプSV-3の抵抗2個がレギュレーション不足とかで交換用の抵抗が送られてきました。実用上は問題ないが念のためということでしょうか。週末に久々に半田ごてを握れるとあってこちらは歓迎なのですが。
ところで、キット屋の店長日記を見ていたら、ビクターから出たウッドコーンスピーカ・キットのキット屋バージョンを手がけるということが書かれています。大手メーカとしてキットを出すということに対しブラボーと言いたいです。またキット屋大橋店長のスペシャルバージョンにも大いに期待しています。こうなると、kitLS3/5とキット屋バージョン・ウッドコーンでまた迷ってしまうなあ。

自作アンプ構想の続きですが、一応出力段のロードラインを決めたので、次は初段ですが、出力段のB電圧が、Ep=240V、バイアス=7.3V、それからまだ決めていませんが出力トランスの1次側での電圧降下分を合わせて255V前後と想定すると、電源部のリプルフィルター用抵抗での電圧降下分を10~20Vとすると初段B電圧は220~230位かなと見当をつけました。
そこでロードラインを引いてみたのがこんな感じ。

Pcl86_triod_loadline2_1
・負荷抵抗 RL = 100KΩ
・プレート電圧 Ep = 150V
・プレート電流 Ip = 0.75mA
・バイアス電圧 Eg = -1.2V

これで初段のB電圧は、
150V + 1.2V + 100*0.75 = 226.2V

ということになります。また初段と出力段を合わせた電流は、

初段:0.75mA *4 + 出力段:27mA*4 = 111mA 

ということで、アンプ部の回路図に各定数を書き込んでみました。カップリングコンデンサの容量やNFBの抵抗は最後に検討するとして、Pcl86pp_ver20_1 取り敢えずこれを前提に、次は電源部を検討してみたいと思います。

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2007年2月13日 (火)

自作アンプ構想2

自作アンプ構想の続きですが、先ずはアンプ部の回路図を書いてみました。
Pcl86pp_ver10_1 作図はEXCELです。2段構成のベーシックアンプをほとんどそのまま使いました。各定数はこれからです。 

この回路図をベースに初段と出力段の動作条件、電源電圧を検討してみたいと思います。

PCL86の3極管接続の特性はPHILIPSのデータシートには載っていなかったので、あちこちネットで検索しているうちに、JK1EYPさんのHPに行き着きました。JK1EYPさんは既にPCL86でトーンコントロール付の全段差動PPアンプを製作されており、3結の特性図もUPされています。この特性図を参考にさせていただくことにして、出力段の動作条件をざっくりと設定してみたいと思います。

  1. 条件1(Ep-Ip特性図から読み取れる最大電流値で求める)
    ・負荷抵抗(1本分) RL = 4KΩ (8KΩのOPTが多く出ているため)
    ・最大プレート電流値 Ipmax = 60mA
    ・動作基点 Ip = 1/2 Ipmax = 30mA
    ・動作基点 Ep = 265V
    ・バイアス電圧 Eg1 = -8V
    ・最大出力 P = (Ip**2 * RL)/2000 = 3.6W
    この条件では、バイアスが深くなり過ぎのようです。またB1電圧も高くなり、電源トランスの調達にコストが掛かりそうです。
     
  2. 条件2(Ep0 = 240Vとして求める)
    ・負荷抵抗(1本分) RL = 4KΩ
    ・最大プレート電流値 Ipmax = 54mA
    ・動作基点 Ip = 1/2 Ipmax = 27mA
    ・動作基点 Ep = 240V
    ・バイアス電圧 Eg1 = -7.3V
    ・最大出力 P = (Ip**2 * RL)/2000 = 2.9W
    こんな感じでしょうか。この条件でいくと出力はあまり得られませんが、コストを抑えられるような気がします。

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2007年2月12日 (月)

自作アンプ構想1

今年はかなりな暖冬のようです。南向きのマンション6階の自宅のリビングには日中陽射しが入り込んできてとても暖かくなります。今日は昼過ぎに暖房無しで21℃になりました。石油ファンヒータ用に買ってある灯油も例年の半分以下の消費量で、まだポリタンク1本分余っています。このまま冬が終わってしまうのでしょうか。

このところ、半田ごてを握っていなかったら何か物足りなくなってきて、オーディオグレードアップ計画も中途半端な状態だし、3月には実家からトリオのターンテーブルとサンスイのアンプを持ち帰る計画があるのですが、それまでの間何もすることがないので、こういう眠たい休日の足しにと自作アンプ構想を練ることにしました。

先ずは基本設計ですが、真空管はSV-9Tの予備用に買っておいたPCL86が2ペア(4本)あるので、それを使うことに。木村哲氏著「情熱の真空管アンプ」でいろいろと勉強中ということもあって基本回路は、全段差動PPというのでいくことにします。
下敷きにする回路図があるとしても、やはり一からロードラインを引いて動作電圧や電流を決め、電源回路をそれに合わせるなどの設計は初めてなので、うまくいくかどうか。オームの法則ぐらいしか知らないし、測定器もマルチテスターのみ。うまくいけばめっけものというくらいに考えてやりたいと思います。
PCL86/14GW8のスペックは、全段差動PPアンプのぺるけさんのHPから辿ってPHILIPSのデータシートを手に入れました。これを元にロードラインとやらを引っぱってみることにします。

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