2008年12月 5日 (金)

SEAS 2Wayスピーカの製作 ~調整その2~

今日は、一日曇り。午前中は街をぶらぶらしながら100円ショップなどで買い物。リビングのテーブルと椅子の足に履かせる靴下、A4バインダーなどを購入。

午後は、椅子をひとつずつひっくり返しながら、4つ足の1本1本に両面テープで靴下を履かせる作業に1時間以上掛かってしまいました。前のが付いていた両面テープを剥すのに思いのほか時間が掛かってしまったのです。消毒用アルコールまで動員して粘々する粘着テープを剥してから新たな両面テープを貼り、新しい靴下を履かせていたのです。

午後3時、子供たちが帰ってくる時間になると、急に空が暗くなり、今にも大雨が来そうな雰囲気。そうこうしているうちに長男が帰宅。傘が風にやられてバラバラに。
次男は、母親が迎えに行って、途中で待機してから小降りになってから帰宅。丁度間の悪いタイミングに、思わぬ激しい嵐が通り過ぎたということで、嘆いていました。

その後は、自宅でめいめいの事に取り組んでいました。私は、SEAS 2Wayのネットワークを組みなおしたり、バイアンプ対応のため、バインディングポストを追加する工事に着手しました。

Dscf2008 新しく組みあがったネットワークは、これですね。
TWのHP用のコンデンサーが、この前「コイズミ無線」で買ってきたムンドルフというメーカーの「メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサー」になりました。
前のJantzen AudioのCross Capとは、材質は同じものの、サイズは一回り大きくなりました。耐圧が630Vになったからというだけでしょう。
音的には、Jantzen Audioと殆ど同じような傾向と思います。
コイルは0.5mHから0.44mHにしたし、ATTの抵抗も変更したりしていて全部新しいパーツなので、本来のネットワークの音が出るまでは、時間が掛かりそうです。右側の6.8μFCross Capと下の8Ωセメント抵抗はWFの位相補償用CRです。

それから、そういえば、プリアンプのSV-3ですが、昨日松下の6DJ8に交換してからずっとそれで鳴らしています。音の傾向としては、TESLAのE88CC(金足)と同じような感じです。中低域にとても厚みがあって、空間表現が豊かというか、空気感を感じます。高域のシンバルも真鍮の質感がしっかり識別できます。この辺はソースによって色々ですが、とにかく、ローノイズで高品質な球であることには、変わりありません。

SV-3ですが、裏蓋をタイトネジで取り付けているので、外したり、付けたりも数が多くて面倒だし、またその度に、シャーシ側のネジ山がバカになってきて、今では3箇所はまともに絞まりません。
現在は、真空管の差し替え比較をしようという目論見があるので、裏蓋は外して15mmの合板の切れ端をあてがっています。

それから、SV-3の蓋を外しついでに、先日、秋葉の「海神無線」で仕入れたERO1813(400V耐圧のマスタード色のやつ)に交換。これで、信号系ではトーンコントロール部以外のコンデンサは、全て交換したことになります。これまでの改造でかなり別モノのアンプになってきました。

  • 初段カソードのパスコンを汎用品の100μFからMUSE FX470μFへ
    →高域キラリ、低域ズーン、全体に静寂感が増す感じに。
  • 初段と2段目の間にあるTC部のカップリングコン0.1μFは、シズキからASC X363へ。X363は、非常にクリアで素直な音質のコンデンサなので、カップリングコンにするなら、ERO1845の次に私のお気に入りです。
    →フラット、高帯域で、クリアな音質。音が上質に。
  • 出力段カソードフォロアーのコンデンサーをシズキからERO1813へ交換。
    音質はこれからのエージングに期待ということですが、今のところ素直な音が出ています。余り前との判別がはっきりしないというのが正直なところです。ASCのほうが良いかも知れません。(0.47となるとかなりでかいけど)
  • ついでに6DJ8 9番ピン(IS;Inner shield)のシャーシアース
    →ノイズが格段に小さくなった。高品位なアンプに変身。

スピーカのリファレンスは、KitLS3/5A。TWのATTは2dbアップしています。

SEASスピーカのネットワーク調整では、音質こそ繊細且つ明瞭なSEASに軍配が上がっていますが、バランスではLSの方が数段上です。。自分の耳が唯一の頼りですが、調整するところが山ほどあることを考えると、楽しくもあり、ナヤマシイというのが、オーディオなのでしょう。

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2008年12月 3日 (水)

PHONO EQ+TC付プリアンプの製作 ~SV-3の6DJ8交換~

毎晩、寝付を良くする薬と睡眠を継続させる薬を飲んで23時過ぎには、直ぐに寝てしまいます。そのように良く寝ることが、精神的な疲れを癒す最も良い治療なんだとか。
仕事のことは一切考えない、好きなことをしてぶらぶら過すのが一番と、ドクターに言われて続けています。チラチラと仕事のことも心配になりますが、「それはちゃんと直してから。「うつ」と云われる時にあれこれ考えてはいけねえよ。」と。

昨日は、寒い一日でしたがこの休みの間に何もしないで、ぶらぶらと過すのも勿体無いので、久しぶりに秋葉へ出かけてきました。

11時過ぎにJR秋葉原駅に到着。駅下のヴィードフランスで先ずは今日の作戦を練ります。秋葉の目的は、2つ。

1つは、SEAS 2Wayのネットワーク部品とバインディングポストの調達。この前、Garretaudioで注文し忘れたフィルムコンデンサーとバイアンプ化するためのバイディングポストの調達。

2つ目は、PHONO EQ+TC付プリアンプの製作。まだまだ構想段階ですが、頭の中では下敷きにするアンプの回路が出来ています。基本回路は、Valves' World番外編その37と殆ど同じで、使用するトランス、整流管など電源部が少しずつ違うだけで、そのため電圧調整の抵抗値は変わりますが、基本定数は殆ど同じにしようと思っています。基本仕様は、次のようなものとなります。

  • PHONO EQはMC/MM対応とし、MC昇圧トランスは橋本HM-3を奢る。ハイグレード版のHM-Xは予算的にこれ2台分でオーバー。取り敢えず、MCトランスは後で取り付け可能な設計にしておいて、最後に予算との見合いで考える。(今の所、MMカートリッジしかないので、MCカートリッジも新たに調達する必要がありますし。)
  • EQ部は6DJ8の単純なCR型。低電圧大電流で直線性の優れている6DJ8を駆動して、2段の間にEQ回路を組み込みます。6DJ8片側に10mA以上流し、バイアス0.8V以下となる仕様となります。
  • SELECTORは、PHONO、CD、TUNER、AUXの4チャネル。ついでにMCはHi/Lo切替機能付。
  • CD、TUNER、AUXは勿論EQ段はスルー。4チャネルのREC-OUT付。
  • BALANCE VOL付。
  • プリアンプ部は、Bass、Trebleのトーンコントロール回路付バッファアンプを6DJ8 SRPP2段で構成。
  • 本体寸法は、現有ラックに納まるサイズとして、W400×D250×H150を限度とする。サイドウッドは銘木マホガニーの15mm板を奢る。つまり実シャーシーサイズは、370mm以下。そういう規定寸法のシャーシは無いので、アルミ板とLアングルで組み立てる。

ということで、ヴィードフランスでコーヒーを飲みながら、買い物する順番を検討。全ての部品を1日で買い揃える根性は無いので、機構部品等から順番にということで。

先ずは、最近引っ越した「コイズミ無線」本店へ。電気街口からいつもと反対側へ。DUXのビルの横にある木製デッキを歩いて、DUXを降りると直ぐ左手に「コイズミ無線」の看板がありました。店舗は2階のようです。
20~30分ほど物色して店の人にムンドルフやSOLENのフィルムコンデンサーの音がどう違うのかとか、アンプよりスピーカーの方が、ネットワークの調整は勿論、エンクロージャーも、その形状、大きさ、塗装するかしないか、どういう塗装をするか、作成してからの経過時間など、構造が単純な割には調整するところが一杯あって、なかなかこれといったものが決まらず、大変ナヤマシイということで、それが返って面白いところではないでしょうかと、じっくり話をしてくれました。
結局、ムンドルフのフィルムコンデンサー2本とバイディングポストと端子台を購入。

地下鉄末広町まで来てしまいましたので、次のショップはマルツ。
小物部品を物色しましたが、ラジデパにもあることだし、何も買わずに店を出ました。PCショップ街を通ってちらほらとPCパーツショップを覗いて見ましたが、余りぱっとしませんね。平日の昼下がりということもあるのでしょうか。一頃より客が半減しているような。

それから千石電商へ。ここでは、MUSE KZが置いてあったのにはビックリ。それから東信工業のHiAudioグレードの銀色(アルミ筒に透明色・黒色印刷)も置いてありました。どうしようかと迷いましたが、今回の計画外のものなので諦めました。
結局、東信工業の16V10,000μF電解コン2個(ヒータ用電源に)、100V100μF電解コン1個、ヒータ電圧調整用5Wセメント抵抗3個、を購入。ものの10分程で店を出ました。

次は、秋月へ寄るのを忘れて、ヒータ電源用のブリッジを買わずじまい。「クラシックコンポーネンツ」へ。ここでは、45分くらいネバっていたと思います。
先ずは、出力管のお値段から物色。お店の人に6L6GC系の一番のお勧めはどれ?と聞くと、「Philips ECG 7581Aが一番だよ。」と。ペアで、13,000円也。「4本持ってるもん、それも1本4,000で買ったもん。むふふ。」と、心の中でつぶやく。。

「MT管の整流管で6CA4とか6X4とかあります?」と聞くと、「ああ、アソコにありますよ。」とワゴンを指差して教えてもらいました。そのワゴンには6CA4は数種類、何れも2,000円前後。現行品のエレハモもあるようです。その隣にMT7P管の6X4WTが1,000でありました。60mA位までなら余裕で使えるようで、4球スーパーラジオなどに良く使われていましたそうな。これでも十分でしょうと、予備を1本余分に買って2本購入。
余談ですが、6CA4て、6CA7(EL34)と型番似ていて、間違えたら笑いものだなあ。6CA5も6CA6もあるようで、ややこしいなあ全く。

「6DJ7系はどれか良いものありますか?」と聞くと、「ああ、アソコにありますよ。」とまた別のワゴンを指差して、「松下のは良いよ」と。
松下ナショナルのほか、Philips JAN6922とか、現行JJのECC88とかもありましたが、赤いパッケージの「松下ナショナル」にどうしても手が伸びてしまいます。中身を取り出してしげしげと眺めると、その作りは精巧。これは期待できそうです。1本3,000円のを2本購入。

Dscf1987 こちらが、松下の6DJ8 2本。中μで直線性の良い、即ち低歪みの双3極管です。

それから次の2本が、6X4WA。一般的には6X4というそうです。メーカーはPhilips ECG の軍用管でしょう。

Dscf1995

クラシックコンポーネンツを出てからお腹が空いたので、定番の定食屋「キッチンジロー」で、「ハンナン」を注文。「ハンバーグと鳥南蛮揚げ」のセットです。

次は、ラジデパへ。3階のサンエイ電機さんはやっておられましたが、オヤジさんが電話中だったので会話できず、チラッといつもの陳列と余り代わりの無いことを確認して、2回へ降りました。お買い得品のNECのLAX向け12AU7Aバルクと、PCL86は未だ十分な在庫がありそうでした。

ラジデパ2階では、瀬田無線と海神無線でCR以外の小物を購入。
海神無線では、SV-3のカップリングコンデンサー(出力段)用にERO1813 0.47μF(マスタード色のやつ)を購入。後はデカップリング用のケミコンも買ったかな。「PHONO EQとか真空管プリに使う抵抗ではどれがお勧めでしょうか?」と訊いて見ると、「ローノイズ抵抗を使うのがポイントになります。お勧めは、理研RMGですが、最近出ているあちらの灰色に白い線の入った東京光音か、その上にあるDALEとかのローノイズカーボン抵抗がお勧めです。後は、TAFという金皮抵抗も人気があります。金皮は細かな音を拾って音の輪郭を良く描くんですね。あとは好みでしょうか。」と。理研RMGはあの「青いボディーに金色の足が生えている、高いヤツ」だな。と、話だけ聞いて今日は立ち去ることに。

エスエス無線では、シャーシ用のアルミケース、アルミ板、Lアングル、化粧板などを購入。

ラジデパB1を覗くと、ノグチトランスさん。いつも私には無愛想なんですが、「今鳴っているのは、どのSPです?」と聞くと、「あれ」と指差すオヤジさんの目線の方向を追うと、アルテックのどでかいヤツ。「アンプは、こっちの6V6シングルで?」と聞くと、「ちょっとまってくれ。。。(伝票を書きながら)。。。その横にある一番小さいアンプ」と。そのアンプ、良く分からないけどMT7Pのか細い真空管が4本並んでいるアンプで、ノラ・ジョーンズが鳴っていました。トランスは裸のファインメットらしきものが2台。「能率が良いから、良くなるよね。」と隣の仕事帰りらしきおじさんが。「そうかな、やっぱりか細い音に聴こえるけどなあ。。」と心の中で思いましたが、「なるほど、SPの能率ですか。」と答えておきました。

それはそうと、プリアンプ用の電源トランスは、PMC-100M。有るには有りましたが、重いのでやめました。時間も無いので、また今度の機会にしよっと。と思いとどまって、何も買わずに、急ぎ足で次は、ラジセンへ。

駅前のラジオセンター。入ったところにある半導体屋さんで、先ほど買い忘れたブリッジを購入。高かったけど、秋月とかラジデパまで戻る時間ないし。
次は、「東栄変成器」、「春日無線」、「小沼」と「アムトランス」をチラッと見やり、「三栄電波」さんへ。ここではバランス用の250KMN型ボリュームとB電源部のコンデンサを購入。他にも欲しいものがありましたが、時間切れ。

ということで、なかなか休む暇なく、歩き回って久々に疲れました。帰りの東京駅から東海道線では約45分間ずっと寝てました。

帰宅後、SV-3のシャーシーを久々にご開帳。鎮座ましますTESLA E88CC2本。一応デジタルテスターで無信号時の電圧測定。1本だけ10Vほど低めのプレート電圧が出ましたが、その他は概ねOK。

Dscf2002
Dscf2003 SIZUKIの0.1μFは、ASCに換装していました。(すっかり忘れてました)
初段のパスコンはMUZE FX 16V470μFに換装されていました。そういえば、出力のカップリングCが未交換だったので、その内、ERO1813に変えてみます。

早速、TESLA E88CCを松下6DJ8へ交換して、健康診断。プレート電圧、バイアス共に所定電圧で良く揃っていますし、ふらつきなど無く安定しています。

それから、SV-3を4時間程度つけっぱなして色々とCDを聴いて見ましたが、まだはっきりとした特徴を掴むまでにはいきませんが、良くも無く悪くも無くです。心なしか、音がかっちりしているものの、音の引き際の空気管が良い感じです。TESLA E88CCと似ている様な。。

もう一度、Ei 6DJ8EGにして見て、比較してみたいと思います。

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2008年2月10日 (日)

SV-3 6DJ8の9番ピン

真空管アンプの次なる製作は何が良いだろうと、漠然といろいろと模索中で、今のところ未だ何も決まっていないのですが、取り敢えず手元に余っている真空管というと、プリ管では6DJ8と12AU7Aの2種類。

6DJ8は、キット屋の真空管プリアンプSV-3のグレードアップにとキット屋からTESLAのE88CCを4本購入し、2本をEi 6DJ8EGから差し替えています。E88CCバージョンのSV-3は中低域の厚みのあるとても深みのある良い音が出ているので、あと2本余っているE88CCかEiの6DJ8を使ってパワーアンプを作れないかと考えています。
初段に6DJ8(EiかTESLA)、位相反転に12AU7A、出力段に6BQ5で10W位のPPアンプはどうかな、予算的には出力トランスに贅沢を言わなければ5万円以内で出来そうだし。全部MT管でコンパクトにできるのも魅力的。ということで、この線で連休の時間を利用してあれこれ構成を考えて見ようと思います。

ところで、6DJ8という球、高gm、低rp、μは33と12AU7より2倍近く高い球。これを初段にもってきて位相反転段を12AU7Aのカソード結合(ムラード型)にすると、ちょっとハイゲインのアンプになりそう。初段にも12AU7Aくらいのゲインが丁度いいのでしょうが、それだと6L6/EL34-PPと全く同じで面白くない。かといって、位相反転段をP-K分割にしてしまうとゲインが足りないし。なかなか難しいものです。

それはそれとして、6DJ8の諸元を見ていて気付いたのが、9番ピン。この球は双3極の間に内部シールドが施されており、9番ピンに繋がっているのです。この内部シールドは電気的に宙に浮いている金属を作らないことが基本との事で、9番ピンからアースに落としてやる必要がありそうです。
そこで、ふと思い出したのが、プリアンプSV-3の6DJ8の配線ですが、確か9番ピンをアースに落とす配線をした覚えがなかったので、組み立てマニュアルを引っ張り出して見てみると、9番ピンは空きピンのまま何もしないことになっていました。

以前、SV-3にEiの6DJ8を使っていた頃、電源を入れて1時間程すると、ヒーンというハウリングに似た発振音が聴こえることがありました。球を差し替えると治まる事もあったので、球の固体によってそういうことがあるのかと思っていました。TESLAのE88CCではそういう症状は出なかったからです。しなし、これはもしかして、9番ピンがアースされていないから、ということもありえるなと思い、そう思うと試してみないわけにはいきません。
早速、SV-3の裏蓋を開けてE88CCを外し、サブシャーシの取り付けネジも外し、2本の6DJ8のMTソケットの片方のネジ(9番ピンに近いほう)を外してそこへアースラグを取り付け、アースラグと9番ピンを結線しました。

ついでといっては何ですが、良い子はしてはいけないのでしょうが、弄りたがりの性分はそれだけでは満足しません。ついつい、部品(ガラクタともいう)箱からコンデンサーを取り出して、初段のパスコンを取り替えてやろうなどと余計な画策をしてしまいます。
元々のパスコンは一般品の16V100μF。一方手元には100μが無かったので、50V330μのMUZE FXが。
そして、ためらいもなく100μを外してさっさとMUZE FXに換装していました。

サブシャーシを元通りに固定し、E88CCを挿して裏蓋を閉め、何事もなかったかのように元に戻して電源をON、6L6/EL34-PPと共に10分程暖めてから音出ししました。
MUZE FXは最近まで使っていたものを外したものなのでエージングは済んでいます。いきなり出だしの音で前とははっきりと変わったと気付きました。
先ず、MUZE FXの音というのか、透明感と艶のあるツルツルした音に。また高域が少しキラキラした余韻の残る音になりました。低域は明瞭度も増し、深々とした広がりも感じます。330μにしたことで重心が下がったのでしょうか。逆に低域の締りが少し柔らかくなったので容量増は良し悪しです。
それと何にも増して変わったのが、全体のS/Nが良くなってざわつきがなく非常に静かになりました。普段聴くSV-3のボリュームポジションが9時位で、以前はその位置でもスピーカに耳をくっつけるとサーというノイズがはっきりと聴こえましたが、今回はほとんど聴き取れません。SV-3というアンプそのものの品位が1段格上げされたような変わりようで、驚きです。

パスコンを替えること自体はコンデンサーの色づけが出てしまうので良し悪だと思いますが、6DJ8の9番ピンアースの処方はむしろあるべき姿ではないかと思います。
もう一度、以前のEi 6DJ8に戻してみて発振しないかどうか再現テストもやってみて、球が悪かったのかどうかはっきりさせなければなりません。

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2007年8月21日 (火)

蒸し暑い夜

プリアンプSV-3の真空管6DJ8をTESLA E88CCに差し替えてからその後、エージングは進んでいると思うのですが、この球の特徴なのでしょうか、どうも高域が細いです。中低域の厚みが増し、ボーカルやピアノは良い感じなのですが、JAZZトリオなどのシンバルの音がどうしてもシャリシャリした感じ。カン!とかキン!とか鋭い金属の質感が出ません。なんというかシンバルの厚みが薄くなったような、なんともいえない違和感があります。
球によってはエージングに相当な時間が掛かるらいしので、もう少し様子見と言うところです。

このところの猛暑も少し緩んできたと思ったら今日はまた蒸し暑い日でした。パソコンも静穏化のためにファンコントローラを装備していますが、この暑さでは、フロント、サイド、リアの3つのケースファンはフル稼働です。

ASUSのマザーA8N-EにSocket939のAthron64 3200+、HDDは160GBを4基積んでいます。負荷は軽めのときでもこの時期はCPU温度53℃、チップセット48℃になっています。バックアップ・ソフトなどでファイルの圧縮処理を長時間実行すると、直ぐに60℃を超えてしまうので、バックアップもなかなか勇気が要ります。

そういえば去年パソコンの静穏化で電源換装、ファン系の交換とファンコン装備、ケース内側に100円ショップで売っているコルクボード貼り付けなどを行ったのですが、最も効果的だったのが、パソコン本体の床への直置きから、メタルラックを組んでその上に本体を載せた事でした。床に伝わる振動を抑えることで、体感的には格段に静かになります。

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2007年8月 3日 (金)

E88CC その後 & 6L6WGC UL-PPアンプ構想

  先週、キット屋さんから届いたTESLAE88CCをSV-3のEi 6DJ8EGと差し替えてから、ぼちぼちエージングも進んできて、前のEi 6DJ8EGとの音の違いもなんとなくですが分かるようになってきました。

差し替え直後30分ほどの時に初めて聴いた音は、まだ高域と中域の繋がりが悪く、高域が耳障りでしたが、4時間~6時間で徐々に高域の繋がりもよくなりました。
この1週間程で延べ約20hr位の運転時間になります。この球はキット屋の大橋店長が言われるように確かに中低域の厚みが増す感じです。中低域の厚みとは音量的に膨らんだ感じではなく、密度感と弾力感が増すような感じです。
6DJ8EGが全域にシャープな感じで高域の質感が良好ですが、E88CCでは高域がやや線が細く中域に余韻が残る感じで、より真空管アンプらしい音と言えるかも知れません。
どちらが良いとはいえないし、どちらが好みともいえないので、SV-3の球が簡単に差し替え出来ない(裏蓋を外したり付けたりが面倒)のは残念。プリアンプもその内自作するかな、などと邪念を抱いてしまうのでした。

それから、5881/6L6WGC-PPアンプ構想のほうは、回路図の見直しをしたり部品表を作ったり、シャーシレイアウトや内部配線を検討したりと、いよいよ製作に向けて必要な図面を作っています。こういう作業に時間をかけるのも楽しいものです。何しろ今回のアンプ作りは予算も掛かるし部品を揃えるのも時間が掛かるので、机上でじっくりと製作過程を楽しみたいと思います。

6l6wgcppver2_4 2007/8/3 by @ぴたごら@

デカップリング回路に150Kのブリーダ抵抗を追加し、それに伴いB電源回路を見直し。

6l6wgcpp_5 2007/8/3 by @ぴたごら@

  シャーシレイアウトの作成。シャーシはPCL86全段差動PPの時に使ったノグチトランスの2mm厚アルミシャーシと同じシリーズの350×200×55mmのものを想定。オーソドックスなスタイルとしました。電源トランスが前に来る配置が最も合理的な配置ですが、見た目に重苦しいので電源トランスは後ろにしました。ボリュームはシャーシの奥行きが200mmと狭いため、アルプスの2連ミニデテントタイプは使えず、東京コスモスの単連2個にしました。

6l6wgcpp_6 2007/8/3 by @ぴたごら@

内部配線図(その1)
電源まわりの配線及びアースライン、信号ラインの配線。

6l6wgcpp_7 2007/8/3 by @ぴたごら@

内部配線(その2)
C/R類の配線を入れた完成イメージ。

カップリング・コンデンサは東一のVita-Q、出力段のパスコンはニチコンMUSEシリーズのFXをイメージ。但し、FXは生産中止となり、後継製品はFWとの事。FWはなんとなくFG系かな?これと別にKWも出ているようですが、KWがKZ系ということでしょうか。KWが店頭に並んだら試してみたいと思います。

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2007年7月28日 (土)

E88CC

明日から夏休みで会社が1週間休みになるのですが、個人的には明日は出勤して休み前にこなせなかった宿題を片付けなければなりません。
このところずっと仕事が忙しくて疲れ気味なので明日の朝は少し遅めに出ようと思っています。と言っても歳のせいか、朝寝坊が出来なくなってきたので、いつもの時間に起床してから今日キット屋さんから届いたTESLAE88CCをSV-3の6DJ8に差し替えて音出しをしてみようと思います。

Dscf1248_2 これが、今日届いたTESLA E88CC。足は金メッキ。頭の先っぽに赤の塗料がついています。これは何でしょう。爪で擦ると剥がれます。

Eiの6DJ8EGと比べると中低域の厚みが増すとの事ですが、実際にどうかは明日からのお楽しみということに。

話し変わって、5881/6L6WGC-PPアンプ構想ですが、いくつか回路構成を検討してみようと思っていましたが、何れにしても回路構成の違いで音のイメージを描けるまでの経験も無いので、この前考えていた回路構成で取り敢えず進めることにしました。
少し見直しもしています。よくよく勉強してみると、電源の投入時から真空管に電流が正常に流れ始めるまでは整流後の電圧降下がありません。従って、デカップリング・コンデンサに高い電圧が掛かってしまい、初段のデカップリング・コンデンサの耐圧が350Vでは不足していました。これを450V耐圧に変更しておいて、さらに念のため、150Kのブリーダ抵抗をかませるようにしました。それに伴い、ブリーダ電流を加えた電流でもって再度電源回路の抵抗値見直しが必要となりました。

回路構成が決まったところで、次は実装設計に進む、ですがこれがまたそれなりに大変です。シャーシレイアウトはセオリーつまり基本重視で考えたいと思いますが、あまり大きなシャーシはイヤ。出来ればA4サイズくらいのコンパクトさが実現できたらと思います。
それから実装設計では忘れてはいけないのが、部品選定です。トランス類の大物は決めたので、後はC/R。部品表も作らないと。夏休みの課題にしたいと思います。

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2006年12月10日 (日)

FMチューナのアンテナ

サンバレーのFMチューナキットSV-11FMとプリアンプSV-3を製作し、FMが聴けるようになりましたが、11FMのロッドアンテナだと感度がイマイチでザーとかチュルチュルというノイズが入り、クリアなハイファイサウンドとはかなり隔たりがあります。やはりFMアンテナを設営するしかないかなと考え、キット屋の大橋店長にメールをしたところ、FMアンテナを設営すると格段に感度が上がりCDと間違うほどのサウンドが得られるということで、オススメのアンテナまで紹介いただいたのですが、もう一つの案としてケーブルテレビのアンテナが引き込まれているなら、それをチューナに接続すると完璧に受信できる場合があるとのこと。
ケーブルテレビは自宅に引き込まれているので簡単に出来そうだ、ということで早速試しに自宅にあった3C-2V同軸ケーブルをつないで見たところ、大正解! 神奈川、東京、千葉、埼玉の関東エリアの主だったFM局は殆ど完璧に受信できたのです。

ということで、いろんなFM局を聴いて見たのですが、自分が学生のころと比べてどこの局もおしゃべりばかりになって、AM放送と変わらんやん。という感想。音楽を良い音で聞かせるというあの頃のオーディオの媒体の一つとしては成り立たなくなったのでしょうか。
最新のヒットチャートはいつでもやっていたし、旬のアーティストやトリビュート特集で何時間もぶっ通しで音楽をかけまくり、とか、今時分だと、クリスマス特集・ポップス編、JAZZ編など、いつでも音楽で溢れていたのですが。

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2006年12月 9日 (土)

真空管FMチューナ SV-11FMの製作

日曜日の朝、作りたての真空管プリアンプSV-3をエージングしながら、今度は真空管バッファ付きFMチューナSV-11FMの製作に取り掛かりました。
Dscf0929_1 ウィントン・ケリーでSV-3エージング中。

Dscf0931_1 SV-11FMのパーツ群。電源トランスはシャーシに取り付け済みでした。
FMチューナASSYは組み立て済みでアルミの袋に入っています。

Dscf0934_1 真空管はGE製の5670W。小さな双三極管ですな。

Dscf0936_2 電源回路とアンプ部の基盤(A基盤)をくみ上げたところ。
RCA端子の足がS字になっており、そのままでは基盤に刺さりません。ラジペンで足を真直ぐに成型してから基盤に根元まで挿入する必要があります。
シリコンダイオードが3種類あり、それぞれ低格電圧・電流が違うので種類や極性を間違えると逝ってしまいます。コンデンサの極性も然りです。
3端子レギュレータはヒータ電源の定電圧化に使われています。ヒートシンクを取り付けてから基盤に差し込んで、基盤とヒートシンクもビス止めします。

Dscf0937_1

こちらはチューナ基盤。左側のマッチ箱サイズのがチューナモジュール。周波数表示用に光電管が3本立っています。その左の赤いプッシュスイッチは周波数のUP/DOWN用、その左の赤いダイオード3個が電波の強さを示すインジケータ。

Dscf0938 次にシャーシへのS/W、端子類、そしてフロントのアクリルパネルを取り付けた後、天板からスペーサを(6角支柱)を立てて2枚の基盤を取り付けます。

Dscf0939 基盤の取り付け後。横からはこんな感じ。

Dscf0940_1 AC側の配線を行いますが、電源S/Wが熱に弱いので放熱用のアルミクリップで端子の付け根を押さえておき、セラミックコンデンサとACケーブル、トランスのリード線を全てS/Wの端子穴に差し込んでから一気にハンダ付けするのがコツです。ここはSV-3の時と同じだったので、学習しています。
残る配線を行い、これで配線は完了です。ここで一息入れた後、改めて配線を点検して通電テストします。電圧測定の箇所は2箇所しかなく、何れも正常値だったので、サイドパネルと底板を取り付けて、完成です。

Dscf0947 SV-3の上にセットして音出しです。取り合えずアンテナはロッドアンテナを出して選局してみます。

やはりロッドアンテナだとインジケータが3つとも点灯するのは僅かで、3つとも点灯しても時々、ザーとかチュルチュルというノイズが入ります。

今度はアンテナをどうするか考えなければなりません。

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2006年12月 8日 (金)

真空管プリ SV-3の製作

Dscf0920電源基盤のパターン側に4本足のブリッジダイオードを取り付けるのですが、その取り付け位置がちょうど基盤を固定した時にブリッジがシャーシにピッタリとくっつくようにしなければならず、ここが一番苦労しそうなところで、マニュアルには細かく手順が記されています。
こんな感じですが、ブリッジを位置決めしたつもりがハンダ付けした後で2mm程シャーシとの間に隙間が出来ているのに気付き青くなりました。ブリッジの本体が邪魔になって足の付け根になかなかハンダごてが届かず、位置を補正するのだけで悪戦苦闘してしまいました。

Dscf0916 電源基盤を組み立てたところ。コンデンサの極性を間違えると爆発するのはついこの前に経験済み。慎重に確認。
Dscf0917_1 ボリューム基盤を組み立てたところ。
右がメインボリューム、左2個がトーンコントロール用ボリューム。
カラーコードとシールド線は指定通りの長さに予め切り揃えておきます。シールド線にはメンディングテープに長さを書いて貼っておきます。
あとは極性のある部品もなく何の問題もなく出来ました。

Dscf0918 OUTPUTのRCA端子。
1MΩの抵抗とカラーコードを取り付けます。

Dscf0919 L型のサブシャーシにMT9ピンの真空管ソケットと端子台を取り付け、アンプ部の配線を手配線で行います。マニュアルに配線済みの写真もついており、写真を見ながら配線できるので安心です。
それでもここは真空管のピン番号など間違えないように回路図も確認しながら配線します。

Dscf0923 今度は本体のシャーシにスイッチ類、AC系パーツ、基盤、RCA端子などを取り付。
ここで、電源ランプ用のLEDをボンドで固定すると良かったのですが、ボンドがなく、テープで仮止めするに留め後日ボンドで取り付けということに。

Dscf0924_1 電源周りの配線、そしてサブシャーシとの配線を行いますが、サブシャーシは固定せず、配線が終わってから固定した方がやり易いでした。
後はセレクターとINPUT側RCA端子のシールド線を配線し、真空管を取り付けて、一応ハンダ付け作業が終了。通電テストでの電圧測定は全て正常値でした。後はサイドパネルと底板を取り付けて終わりです。

一息入れて窓の外を見るともう夕方4時過ぎ。ちょうど夕焼けが綺麗な時間になりました。

Dscf0925 自宅マンションから南西方向を望む。茅ヶ崎市方面。太陽の沈みかけている辺りが丹沢山系。

Dscf0926 こちらは南側。灯台が立っているのは江ノ島です。

Dscf0928 西の空はあっという間に真っ赤に染まり、太陽が沈んでいきます。

Dscf0930 そしてこんな感じで取り合えずセッティングして音出しを始めました。

SV-3を入れると音に艶と腰がでていい感じです。これからのエージングが楽しみです。

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2006年12月 5日 (火)

FMチューナとプリアンプ

リビングオーディオも真空管アンプSV-9Tのパスコンを変えてから耳も馴染んできたようで、毎朝、毎晩掛けているお気に入りのCDも心地よく聴けるようになってきました。

ところが、いつも自分のお気に入りのCDばかりせいぜい20枚ほどを毎日掛けていると、自分では同じCDを何度聞いてもそれで満足していたのですが、家族からいい加減飽きたとの声が出始めたのです。
そこで家族会議の結果、「あの真空管アンプでFMが聞けないの?」というかみさんの意見を採用し、特別予算を拠出してFMチューナとプリアンプを導入することになり、早速、サンバレーにプリアンプSV-3とFMチューナSV-11FMを注文、キット製作をすることとなりました。

木曜日の夜に注文して、その週末、土曜日の昼にはサンバレーからSV-3とSV-11FMのキットが届き、早速開梱、おまけのCDサイズの真空管アンプカレンダーが入っています。もちろん真空管アンプの写真は全てサンバレー・ザ・キット屋のオリジナル商品で、新作のSV-2 ver.2007 やVP-3488SE、VP-3000SEなどもあります。

Dscf0903

こんな感じで梱包されて到着。

Dscf0904_1SV-3の梱包を解くとキット屋かわら版、カレンダー、そしてキャッシュバックキャンペーンのクーポンが入っていました。キット屋HP400万件HIT記念だということで、今回購入価格の5%分が次回注文時に割引されるというものです。

SV-3はCDPとSV-9Tの間に入れるとどんな音がするのか、そちらも気になっていたので、先ずはSV-3から組み立てることにしました。

Dscf0905 組立マニュアルのほかに、部品の中に欠品の可能性があるということで、コンデンサ2個が別に同梱されていました。メーカのキッティングに漏れがあったのでしょう。キット屋からの補充部品のようです。Dscf0909

シャーシは思ったより小さいです。電源トランスはシャーシに取り付け済みでした。プリント基板は2枚。小さい方がボリューム回路の基板、大きいほうが(といってもこれも小さいですが)電源回路の基板で、基盤とその部品、線材、ビス・ナット類、サブシャーシとサブシャーシ用CR類がきちんと仕分けされて袋に入れられています。

Dscf0911_1 真空管は6DJ8EG。EGはElite GOLDの略で金メッキの足になっています。
BOI AudioWorksでは、ペア$25となってます。日本円だと3,000円というところでしょうか。日本で買うと実際はもっとするかも知れません。

Dscf0913 ビス・ナット類をプラケースに入れたところ。

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2006年11月11日 (土)

パスコンを変えてみたら

後追い的な過去日記その1~16は、止めにしてその日の思いを徒然に書くことにします。

リビングオーディオのメインアンプとなって2ヶ月余りになる真空管アンプのSV-9Tですが、これまでケーブルを変えたり、CDP-AMP間に簡易アッテネータを入れてみたりして、AMP周辺を色々といじっている内に、何処かを変えれば音が変わるというオーディオの繊細さと難しさが分かってきたような気がします。結果も分からず良かれと思って変えてみたら、逆に自分の求める方向とは全く違っていたりすることも。しかし、その場合も客観的に見れば良し悪し両面が存在することもあったりして、少なからず自分の肥やしになっているようです。

今度は少し冒険をしてみることにしました。真空管アンプの書籍を漁っていると、「カソード抵抗に抱かせるバイパスコンデンサーは音声信号の経路になり、・・・容量によって低域特性が変わる・・」というようなことが書かれていました。この記述に、
じゃあ、パスコンのグレードを上げれば音がよくなるの?じゃあ、パスコンを増量すれば低域が伸びるの?20Hz以下の聞き取れない音を伸ばしてどうなるの?
という疑問が拭えなくなり、結局黙っていられない性格なので物は試しと言うことで、パスコンを変えてみることにしました。

以下ような3ケースを試しました。

キット純正:日ケミ SMG 100μF/25V
ケース1:ニチコン FineGold 100μF/25V
ケース2:ニチコン FineGold 470μF/35V
ケース3:ニチコン MUSE KZ 100μF/25V

ケース1:音に柔らかさが出て、透明感のあるやや暗めの音。低域がぼやける。
     小編成のクラシックやアコースティックギターの響きが良くなった。
     これはこれで聴きやすいし、クラシックファンなら魅力的かも。
     しかしJAZZを聞くには柔らか過ぎてウッドベースもぼけた感じ。
     車にたとえると、軟らか過ぎるサスを履いたよう。乗り心地は静かだが
     スピード感が無くなり魅力半減と言ったところ。
     この組み合わせはミスマッチ。
ケース2:ケース1と基本的には同じだろうが、期待して買ってしまったので一応
     試す。
     予想通りケース1と基本的には同じ。より響きが良くなったが、やはり
     暗め。タイヤまで極太を履いたようでふわふわした感じ。
     これはもっとでかいスピーカで音量を上げて鳴らすのなら良いのかも
     知れないが、自分の環境では無理があるし根本的にバランスが悪い。
ケース3:元のSMGと同系統のスピード感のあるタイトな鳴り。
     SMGよりクリアネス、ダイナミックさが向上したよう。
     硬めのサスでグリップが増し腰のあるしなやかな乗り心地。
     とにかくバランスが崩れずよくマッチする。

結局、ケース3で落ち着きました。KZで増量したらどうなるか試してみたいところですが、コンデンサのサイズが大きくケース2で空間的にかなり窮屈になってしまったし、カソード抵抗を一緒に付け直す手間が大変なので、これ以上は無理しないことにしました。電気的な特性(値)は変えないほうが良いでしょう。
このテストで、このAMPの設計者であるキット屋店主大橋氏の狙いとする所が理解できたような気がします。このAMP SV-9Tは車でいうライトウェイト・スポーツカーのロードスターのような所を狙ったのだと。それにしても見た目よし音良しの魅力的なスポーツカーだ。

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2006年11月 1日 (水)

その9 SV-9Tの音

その9 2006年8月

土曜日の午後、組立が完了したところで一旦作業を止め、その日の夜に通電チェックを行うことに。夕ご飯の後、いよいよテスターを持ち出して、両手にはゴム手袋をしてアンプの電源コードをコンセントに差し込む。マニュアル通りに真空管を差さないで1次側電源電圧つまりAC100Vの電圧を測定しようとしたところ、ACプラグの足をテスターの先でショートさせてしまったようで、いきなり「バスッ!」とはぜる音と共に僅かに白い煙が漂ったのです。いきなりの失敗で冷や汗を掻きながら、電源を切り、ヒューズが切れていないか確認。問題なし。テスターの先が僅かに窪んでいるだけでした。
改めて順を追って慎重にヒータ電圧を測定し、OK。続いて真空管を差して各部の電圧を測っていきましたが、アナログテスターのため概ねの値しか分かりません。大体10%以内に収まっていそうだったので良しとするしかなく、電源を切ってシャーシを閉じることに。
ところがこのシャーシ、電源トランスが上部の配線に当たりなかなかすんなりと閉まってくれません。それにカップリングコンデンサやバイアス抵抗の足がシャーシに触れそうになってしまうので、改めてガラスチューブをはめ直したりコードの取り回しを変更して、かれこれ20分は格闘しやっと閉まってくれました。
Dscf0828_2

次は音出しです。SV-9TにコンポのCDプレーヤとSPを繋いでボリュームを最小にして電源を入れ、真空管が温まるまで2分ほど待ってスピーカに耳を近づけると何も音がしません。「ん?」もっと耳がコーンにくっつく位に近づけると、微かに「サー」と「ブー」が混じった音がしました。「ウーン、良し良し。ハムも混じっているけどほとんど聞こえないので良し良し」とひとり納得して、CDプレーヤにレッド・ガーランド・トリオを挿入、PLAYにしてボリュームを1/3程度に上げると、いきなり大音響がして子供達もビックリ。妻も「うるさい!」 慌ててボリュームを絞ることに。僅か5%位に絞って夜のリビングには丁度良い音量です。
「オー、これが真空管の8Wか。」と感動しつつ、さらに音質に感動。音量を絞っていても解像度は高く、遠へその音を届かせる浸透力のようなものがあります。しかも頭でイメージしていた真空管アンプの中低音がぼあーと強調された感じの音とは正反対で、低音も高音も伸びが良くタイトで明快な音がします。特にバスドラのアタックは力強く、「なんとこいつはJAZZに会うじゃないの!良し良し!」
と、いきなりSV-9Tから飛び出すような音が気に入ってしまい、「こいつは今日からメインアンプにする。パソコンのアンプなんぞもったいない。」
Dscf0831_1 

ということで、メインコンポの真空管アンプ誕生と相成ったのであります。

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その8 続SV-9Tの製作

その8 2006年8月

SV-9Tのキットが届いてから3日目。仕事の帰りに秋葉原へ寄ることができたので、道具屋を物色し、ワイヤーストリッパーを購入。ニッパーでリード線の皮を剥くよりこの方がやり易い。それと予備の線材を買っておこうと思い、ラジオセンターを見て回りました。ここではガラスチューブを1本購入。それから中央通りを渡ってラジオデパートへ。ここでも道具屋を物色しましたが、何も買わずにラジオデパートの向かいにあるオヤイデ電気で店のオヤジさんに、真空管アンプの内部配線用の線材でお勧めはと聞くと、テフロン線が良いと勧められ、今後完全自作することも考え、奮発してメータ350円の3色(赤白黒)を各3メータ購入。オヤジさんは台の上に貼り付けてあるメジャーに線をあてがい、かなり大雑把に3メータとおまけ50cm位を切り取って包んでくれました。
取り敢えず目的は達したので、帰路に。

帰宅後、この日も寝る前の2時間だけの作業。重量のあるトランスは後回しにして先ずシャーシへのスイッチ、ソケット、ラグ等の取り付けから。組立図と部品表を見ながら特に注意を払ったのが、ビスの長さを間違えないようにすることでした。
予定の2時間一杯を使ってようやく上部シャーシの部品取り付けが完了しました。

翌日、引き続き電源部の組立作業を実施。電源トランスはRコア型という平たい形をしたトランスで、これにシールド版をトランスを包み込むように取り付けるようになっています。シャーシが小さく、ビス止めの時は指が入らないのでラジペンでナットを挟み込んで取り付ける必要がありました。次はブリッジ(ダイオード)の取り付け。3mmのビスでシャーシに取り付けるのですが極性があるので何度も確認しました。
ここらあたりから、回路図と配線図を見ながらの作業となってきます。取り敢えず、電源部のラグにCRとスパークキラーを並べ、足の長さを目測して位置決めしてから半田付け。出来たところで回路図と配線図を再確認。
「ここがチョークへ、ここがB電源へ、ここがアースラインで、この線がヒータ」
などとブツブツ言いながら配線図にマーカをつけていきます。

そして週末。土曜日は午前中家族みんなで近所のスーパーへ買い物へ。100円ショップで子供のお絵かき帳などを買ったついでに、自分はメンディングテープを購入。
午後はリビングのコタツ机の上に工具類とSV-9Tの作りかけのシャーシと部品を広げ、製作の続きをすることに。キットに入っていた線材はヒータラインが細めのテフロン線でその他は太目のビニル線が入っていました。この太いビニル線で結線を行うとかなりごちゃごちゃになりそうだったので、要所にオヤイデで買っておいたテフロン線を使用することにしました。
線材の配線が一通り出来たところで、次はいよいよCRの取り付けです。カラー抵抗はダンボールの切れ端にメンディングテープで貼り付けて抵抗値を書き込んでおきました。
「えーっと、赤いニンジン、黒い礼服、茶飲みで一杯、は2、0、1で200Ω。赤黒赤は2K、これは青二才の6でなし、ハイヤー、茶飲みで一杯だから680Ωだイェー!」
などとラップ風にリズムをつけてブツブツ。小学生の時覚えた語呂合わせを覚えていたので自分でも驚きながらも懐かしくなったのでした。

黒い礼(0)服、茶飲みで1杯、赤い2ンジン、第(橙)3の男、岸(黄4)恵子、緑5、青二才の6デナシ、紫ヒチ(7)部、ハイヤー(灰8)、9は、。。。何だっけ?白熊(9)?白9のガマ?

半田ごてセットについていた引っ掻き棒は、CRの足を導いて線材が立体交差した間を通してラグにひっかけたり、棒の丸みでCRの足を曲げたりと大活躍でした。これがないと狭すぎて指先だけではとても無理だったでしょう。
4時間ほどぶっ通しでひたすら配線作業を続け、ようやく全ての配線が完了しました。ここで一息いれた後、喜ぶのは後にして一旦机の上を掃除してシャーシ内部の線材の切れ端や半田かすを取り除き、入念に配線チェックをしました。半田付けの甘い箇所を2、3やり直しましたが、配線ミスはなさそうです。ここで直ぐに通電テストといきたいところですが、念のため頭を冷やしてからにしようと思い、続きは夜ということに。

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2006年10月30日 (月)

その7 SV-9Tの製作

その7 2006年8月

翌日帰宅後、平日は寝る前の2時間だけと決めてSV-9Tの製作をすることに。先ず回路図を見る。プッシュプルのアンプにしてはシンプルでどこにも無駄がないように見える。
真空管はオーディオ用途に作られたMT管で、6BM8と同じサイズ、同じ3極管と5極管の複合管の14GW8(PCL86とも言う)が4本使用されている。このSV-9Tは元々6GW8(ECL86)が使われていたそうですが、6GW8が品薄かつ高騰のため同じスペックのヒータ電圧が中途半端な14ボルトという14GW8に変更されたとのことです。実装はヒータ電圧が12.6ボルトと少し低めになっています。
NFBは6dbと記されているのですが、アウトプットトランスの2次側から初段への帰還はされていないので、付け焼刃の知識ではどこで負帰還が得られているのか理解できません。出力段のプレートから初段側に2MΩの抵抗があてがわれていますが、これがそうななのでしょうか。
位相反転段への信号の取り出しも出力段への入力になるカップリングコンデンサの先から分岐させている様子。
カップリングコンデンサは、東一 コンデンサ Vitamin-Q 0.1uF というもので、1個600円前後もする高級品が使用されています。カップリングコンデンサでかなり音質が変わるというから、おそらくSV-9Tの音作りの決め手なのでしょう。メーカ側のどうしても譲れない拘りが伝わってきます。

ところで、製作のための工具は足りてるか確認がまだだったのを思い出し、やおら工具箱を点検することに。
半田ごてと半田は去年秋葉原でセット1500円位の30W物を買ってあったのでこれで良し。この半田ごてセット、先が2又になった引っかき棒のようなものが1本付いています。今まで使ったことがなかったので何に使うのかなと思っていましたが、実はこの棒がSV-9Tの製作には欠かせないものになるのでした。
ラジペン、ニッパー、ドライバーセット、アーレンキセット、これだけあれば何とかなると思いつつも、明日は東京で仕事なので帰りに秋葉原へよってみようかと考えながら、あっという間に2時間が経ち、何も作業をしないまま就寝とあいなったのでした。

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2006年10月29日 (日)

その6 SV-9T

その6 2006年8月

お盆休みは2人の息子が2人とも夏風邪を引いてどこにも出かけられず、自宅及び近辺をぶらぶらして過ごしただけでしたが、その間、「無線と実験(MJ)」誌やネットでいろいろと真空管アンプについて知ることができました。その中でも、特に気に入ったのがサンバレー社のザ・キット屋なるネット販売の真空管アンプキットで、SV-9Tというやつです。同HPには魅力的なアンプキットが揃っており、その中で「低能率でドライブが難しいと言われるSPをお持ちの方に特にお奨め。SPが目を覚ましたような強力なドライブ力を誇ります。」とのキット屋店長の一言とSV-9Tのコンパクトでデザインのかっこよさという理由で安直ながら注文することに。

真空管アンプなど、今まで造ったこともないし、特にSV-9TはL型ラグに完全手配線するもので、キット屋HPでも組立難易度が最高何度の5つ星というやつでしたが、半田付けは小学生~中学生に掛けて「子供の科学」、「初歩のラジオ」、「ラジオの製作」を購読しながら年中工作をしていたので、自信があったし、厄介な製作ほど楽しく思えたのです。
プリント基板で配線というやつは、プリント基板を自作するところまでが難しくも楽しい工作ですが、その後の基盤組立は部品を刺して裏から次々に半田付けするだけで、あっけなく終わりということが分かっていたのです。製作方法や過程に拘らなければ他にも選択肢があったのですが、どうせ趣味で楽しむならということで拘ることにしました。
余談になるけど、プリント基盤を作る時にレジスト代わりに使っていた鉄筆用ガリ版修正液というのは現在、どこにも売られていないんですね。あれは銅箔の保護とフラックスの性質を兼ねていたし、筆付きの小瓶で手書きするのも便利で愛用していたのに。

週末に注文後、月曜日には出荷通知メールが届き、火曜日に仕事から帰宅した時にはSV-9Tキットが届いていました。この日は帰りが遅くなったこともあり、ダンボールを開けて中身を確認し、取り敢えず組立マニュアルをじっくり読むことに。こういうものは直ぐに組立にかからず、順序だてて計画をすることが肝心。

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