2009年3月30日 (月)

PCL86全段差動 VS 6L6GC-STR-ULPPアンプ対決

今日は天気が良かったにもかかわらず、まだまだ寒さが感じられ桜の開花も遅れ気味の様子。かくいう小生、今日はうつ状態で気が滅入り、何もやる気がせず、家族の会話もうるさく感じられたし、眠気がもたげてきたので午後は3時間も寝込んでしまいました。夜の9時頃になって、ようやく気分が前向きになってきて、普通の精神状態に回復しつつあります。仕事には復帰したものの、全快にはもう少し時間が掛かりそうです。

オーディオのことを考えると、少しは気が晴れるのですが、実は昨日ちょっとした実験をやって、なんともナヤマシイ結果が出たのです。

実験というのは、以前製作したスピーカーセレクター兼パッシブプリがありますが、そのスピーカーセレクターを普通とは逆の使い方をして1スピーカーに対し、2パワーアンプ入力という接続として、スピーカーには自作SEAS 2Way、アンプには、PCL86全段差動PP、それと6L6GC-STRを挿した6L6/EL34-ULPPアンプの2つのアンプを接続し、音の違いを吟味しようと試みたのです。つまり、スピーカーセレクターをアンプセレクターにてしてガチャガチャ切り替えて、2台のアンプの音を聞き分ける実験ということをやったのです。

その結果、何と両者は殆ど区別が付かないほどそっくりの音がしたのです。廉価なパーツで製作したPCL86全段差動PPは、東栄変成器というメーカのOPT-10P(1次8K)という廉価な10Wの出力トランスですが、低域の出方にしても、高域の出方や色艶などの音色にしても、物量を投入した6L6/EL34-ULPPアンプに全く負けていません。違いと言うと僅かにPCL86の方が薄めの音、6L6GC-STRの方が厚めの音という微妙なニュアンスの違いはありましたが、おそらくアンプ初段の方式の違いが出たのだと思います。ULPPの方は12AU7パラにしていますので、厚めの音となったのでしょう。これを差動にしたらいったいどうなるやら。それと改めて東栄の出力トランスの素性の良さを思い知りました。

つまるところ、気に入っていたTUNG-SOL 6L6GC-STRは、音の傾向がPCL86全段差動に近いという不幸な偶然のため、JJのEL34に差し替えられてしまいました。JJのEL34の艶やかで優しく響く中高域は流石にPCL86や6L6GCでは味わえません。

暫くは、2台のパワーアンプを使い分けてレコードやCDを聴くことになりそうです。

さて、もうそろそろ日が変わろうという時間。JJを挿したULPPアンプでエラ・フィッツジェラルドのLP「Songs in a Mellow Mood」のA面だけ掛けて寝るとします。このLPについては、また後日話をしたいと思います。

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2009年2月11日 (水)

TUNG SOL 6L6GC-STR の音

先週土曜日に手に入れたTUNG-SOL 6L6GC-STR(ロシア製)ですが、未だ鳴らし込みが足りていないとは思いますが、今日は他の手持ちの出力管と比べてみました。

あくまでも、自前のシステムでの主観ですので、あしからず。
構成は、CDP(DENON 7.5L)、アナログ(LP)(TRIO KP-700D/GRACE F-8M)、プリアンプ(自作;TESLA E88CC SRPPバッファ出力)、パワーアンプ(自作6L6GC/EL34-ULPP)、SP(自作SEAS 2Wayバスレフ)というところです。ソースはジャズ系で、今回はピアノトリオにエディ・ヒギンズ・トリオ、女性ボーカルにエラ・フィッツジェラルドを使いました。

尚、プリにTESLAのE88CCを使っているので、ソースに厚みが加わり、またうっすらと色気が漂う感じになっています。他の6DJ8系で評価すると、また違った評価になるかも知れません。

PhilipsECG 7581A(米国製)
流石というか、この球は6L6系の中でも孤高の存在といえるかも。その端正でクールな表現はどちらかと言うと、EL34系に近いのかな。締りの良い低域、中域と、細身で冷たい表現の高域。全体に静けさを湛えた高いクリアネスを持ち合わせた銘球ではないでしょうか。今や秋葉では、ペアで1万数千円という高値が付いています。

SOVTEK 5881/6L6WGC(ロシア製)
こちらは、安価な球ですが、高域が特徴。高域が目立ち、改めて他のと比べて聴いてみると、やたらとシンバルが目立ちます。また、意外と低域の締りが甘く、明瞭度に欠けます。中低域もパワー不足という感じで、響きも今一つですが、これだけ聞いていると普通に聞けてしまう程度の僅かな差です。値段相応、馴染みやすい球でもあります。

JJ EL34(チェコ製)
6L6族ではないですが、同じアンプで差し替えて聴いていますので、ちらっと。JJの球は全体に甘いというか、優しく美しく聴かせる音です。プッシュプルというアンプの構成のためでしょうか、良く伸びる高域と中高域の響きの良さがあります。また、全体に包み込むような雰囲気があります。低域はふっくらとしていて優しい音。クラシック系に好まれる球であるという評価には納得です。この音色は好きですが、もう少し粘りというかコクというか厚みというか、そういう濃厚さを持ち合わせていれば、最高でしょう。

TUNG-SOL 6L6GC-STR(ロシア製)
最後に、今回のTUNG-SOLですが、しっかりした造りの通り、しっかりした音が出ているという感じです。低域は良く締り、低-中-高の繋がりも良く、分解能が良いというか、伸びが良いので詰まった感じがしないのが気持ち良いです。また、ボーカルや楽器の質感が素直に表現される球だと思います。適度な響きがあり硬くならず、張りのある元気な音が出てきます。バランスの良い球で、自分の好みに合いました。

今日のところはこの辺で。今後いろんなソースで聴き込んでいきたいと思います。

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2009年2月 9日 (月)

TUNG-SOL 6L6GC-STR

先週末は、久々に家族で朝から東京へ出かけました。家内と息子は東京ドームシティでのアトラクションとか、おもちゃ王国で遊ぶのが目的で、親父としては付き添いという形で、午後一緒に食事してからは帰りの待ち合わせ場所と、時間だけ決めて夕方まで開放されました。

ということで、東京ドームシティのある水道橋からは秋葉原まで電車で5分程。早速、一人で秋葉散策ということに相成りました。最近は、大体どこに何が売っているのか、どの店が安く売っているのか、大体把握できてきましたので、行くところは割と初めから絞られていて、順番に廻っていくと時間が余ってしまうくらいです。

駅=ラジセン1F=ラジデパ3F~B1F(いろいろ)=キョードー(真空管)=クラシックコンポーネンツ(真空管)=秋月(半導体)=千石電商(2F、B1F)=ラジセン=駅

大体いつもこのようなコースで、時々他の店にも行きますが、余り買い物はしません。アンプの部品を揃えるには、これだけ廻れば十分。今回は作ってしまった後のため、特に買い物はありませんでしたので、真空管屋を廻って何か良い出物を物色しました。
真空管というのは、NOSといわれる70年代以前に作られて使用されていないストック品というものですが、これは最近余り信用できなくなってきました。2~3年前まで置かれることも無かったPCL86なども、ムラ○○、とかシーメ○○とか、テレ○○ケンとかの純正箱に入って、ペアで6000円とか、8000円とかしていますが、よーく球の作りを見てみると、チェコかユーゴスラビアで現行生産されている、あるいは最近まで生産されていた球と同じもの、があるようです。これらの球であれば、ラジデパ3Fのサンエイ電機の親父さんところで格安で売られていますし、それらの球も音質の上で裏切られることは稀です。(バルク品の為、偶にはハズレもありますが)

今回は、自作の6L6GC/EL34-ULPPアンプに使っている6L6GC系かロシア産のNEWムラードEL34あたりを探してみました。
NEWムラードEL34は、クラシックコンポーネンツにありましたが、昨年よりもペアで2000円も値上がりしていました。この球も一時供給停止されていたようで、供給も価格も不安定なので、今回は見送りました。

6L6系では、NOSとして良いのは7581Aで、持っているし、RCAやGEの6L6GC米国NOS品はこれまた高騰していて手が出ません。結局、ロシア製ですがTUNG-SOLの新製品6L6GC-STRというのが割と安めでしたので、2ペア買い求めて(勿論測定値付でクワッドとして)帰りました。

Dscf2181Dscf2178 自宅に帰って早速、6L6GC/EL34-ULPPアンプに据えつけて、エージング。クリアトップで、側壁にゲッターが吹き付けられています。トップにはゴシック体で6L6GC-STRの文字が白くプリントされています。
信号を流さずに2時間。本来はヒータだけ点けてプレートをじっくりと熱するのが良いとされますが、今回は通常にプレート電流を流して、各部電圧チェックをしました。ヒータ電圧がやや高めで、6.45Vと出ましたが、ぎりぎり許容範囲なのでそのまま。バイアス電圧は32V前後で4本とも良く揃っています。これで安心して、音出しが出来るというものです。

日曜日の午前中もエージングをしておき、午後から音出しをしてみました。結果から言うと、この球は、今の7581Aに十分に対抗できる良い出来具合のようです。7581Aではクールなところが、もう少し温かみのある響きがします。余韻というか響き感もあり滲まず控えめ。高域から低域までレンジも広く、さらにタイトな低域で、張りのよい音が出ます。中域に厚みがあり自然で良いです。

暫くこの球を中心として、別の球との聴き比べをして楽しんでいきたいと思います。
これで、出力管は、5種類となりました。どの球が一番というのはなく、それぞれに個性があります。気分や音楽でいろいろと楽しむ。それが、真空管アンプの魅力でもあります。
 ・TUNG SOL 6L6GC-STR (ロシア)
 ・SOVTEK 5881/6L6WGC (旧ソ・ロシア)
 ・PhilipsECG 7581A     (米国)
 ・PrimeEL34         (中国)
 ・JJ EL34           (チェコ、旧TESLA)

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2008年5月13日 (火)

7581Aの音 その後

4月に手をつけ始めたスピーカー作りは、現在、MAKIZOUクラフトへ図面を送り板材カットを依頼しており、5月中には届く予定。取り敢えずそれまではネットワーク部品やバインディング・ポストを見繕ったり、塗装をどうするかをぼちぼちと検討しているところ。

一方で、アンプ作りの方は現在の6L6/EL34-PPアンプをメイン、PCL86全段差動PPアンプをサブにしているので、取り敢えずここ暫くは次なる構想を考える状況にはありません。しいて言えば、今年中に以前から考えていたアナログプレーヤを導入すること。またそうなると、必然的にフォノ・イコライザーが必要となるので、また真空管式で作ってみたくなるかも知れません。

ところで、メインアンプの6L6/EL34-PPアンプですが、現在は7581Aに定着しつつあり、5881/6L6WGCやEL34達の出番は段々となくなってきました。7581AはNOSなのでそれなりに高価な球といえますが、それでもEL34のビンテージ管と比べると、まだまだお買い得といえるかも知れません。余り知名度の無い7581Aですが、手持ちのJJ、Primeの現行EL34に比べても良い音です。最近はエージングが進んだせいか音に堅さが無くなり、元々透明度の高いクリアな音、低域には張りがあるのが特長だったのが、さらに伸びやかな音になってきました。なんといってもノイズの少なさは特筆もの。余韻や響きはやや少なめでスッキリした感じはあるものの変なクセが無く、オールラウンドの優等生と言えます。
JJ EL34も良い音ですが柔らかで優しい音。JAZZよりクラシック系が合うよう。Prime EL34はコクのある中低域が特長。重心の低い音でこれも良いですが、少し音ににじみが出るよう。5881/6L6WGCはドンシャリ系で意外とマーラーはスケール感があって結構いけます。

今度は、パワー管の差し替えだけでなく、プリ管12AU7/12AU7Aも差し替えてみようかと。現在のNEC 12AU7AはLUXストック品の引き取り球で、秋葉のサンエイ電機のオヤジさんがLUXが真空管アンプキットから撤退するときに大量に在庫を引き取った時のものだそうです。それが1本850円と言うのは、今となっては大変貴重です。6L6/EL34-PPアンプでは4本使っていますが、同じ球を8本買って、2本はハズレでしたが、6本はほぼ同じ特性で全く問題なく使えます。今度は東芝か松下の球でも探してみようかなと。。。
 

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2008年3月 4日 (火)

JJ EL34の音

このところようやく暖かくなってきたようです。ただ暖かくなるのは良いのですが、期末近くになり仕事はますます忙しくなるわ、花粉は飛び出すわで、あまり暇をみて何かに取り組もうなどと前向きな姿勢になかなかなれず、書き込みも停滞していました。

それでも、仕事だけではバランスが崩れそうになるので何とか暇をみて先週秋葉へ寄って、JJのEL34を仕入れてきました。今使用中の6L6/EL34-PPアンプに使うので、クアッドで購入。2本のマッチドペアで3,700円で4本で7,400円也。EL34はJJの他にも最近発売されたTung-Sol、エレハモ、Svetlanaなどがありましたが、何故かMullardロシアは品切れでした。
早速その日、帰宅してJJに差し替えて音出ししてみたところ、片方のスピーカから「ブツ、ブツ・・・」というノイズが。一旦電源を切って30秒程してから電源を入れ直してみると今度はノイズは出ない。ちゃんと音は出るし、なかなかクリアな良い音がします。バイアス電圧も4本とも揃って正常。しかし、翌日またコールドスタートすると「ブツ、ブツ・・・」、電源を入れなおすと治まるという現象が続き、その内、段々ノイズが「バスッ!」とか「バリバリ」とかいいはじめたので、4本の真空管を組み替えて見ると、そのうちの1本が不良であることが判明!ノイズが出ている球をちょっと触って揺らして見ると「バリバリビューン」と激しい音がします。これはダメだと諦めて4本纏めて購入した店に持って行って4本とも交換してもらいました。

ということで交換してもらったJJ EL34で再び音出しです。バイアス電圧も28.8~29.5Vと揃っています。一応電圧値の近い物をペアとして左右chに割り当てています。ペア2本のバイアス電圧の差は0.3V以内でバイアス抵抗が630Ωだから、0.5mAの差。アンバランス電流も全く問題なし。JJのロゴの向きは2本ずつ少し違っていますが。

Dscf1646 肝心のJJ EL34の音ですが、第一印象はクリアで滲みのない音。高域がきれいに伸びている。全体的な印象はやわらかく上品でブライトな音色。使い始めの音としては筋は良いと思います。まだボリュームを上げてもすっとパワーが入る感じはなく、低域の張りも控えめな印象。NFBは浅めの方が躍動感があります。中国球のGD EL34と比べて中低域は細身ですが、GDの方がむしろ6L6寄りの太めな音といえるのでしょう。
JJはクラシック系やJAZZでもECM系のものは良く合うと思います。キース・ジャレットやビル・エバンスのピアノ、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンはとてもキレイな響きが出ます。

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2007年12月24日 (月)

6L6WGC-PPアンプ 仕様変更 その4

年末とあって、なかなか連休を取るのが難しかったのですが何とか年末までの段取りを行って無事3連休を取ることが出来ました。

土曜日に早速、6L6/EL34-PPアンプの仕様変更第二弾として出力段のカソード抵抗とパスコンを交換しました。

Dscf1592 海神無線で購入したMUSE KZ 50V330μF、それからGarrettaudioから購入したDALEのメタルクラッド抵抗25W630Ω。

DALEのメタルクラッドは、OLDタイプのもの。現行品ではボディがゴールドです。

このDALEをシャーシへ直付けするスペースが無いので、どうしたものか。そのまま空中配線することは出来そうなので、何とかヒートシンクを使えれば良いのですが。秋葉で探すとこのタイプの抵抗に専用のアルミ板もあるにはあったのですが、こんなんで放熱効果あるの?と言うような小さな板です。精神衛生上もう少しはフィンがあったほうがいいなあ。

Dscf1594_2 こんな感じでコの字型アルミアングルを切り出して取り付け完了。加工時間は約1時間。
これをひっくり返した向きにして、アース母線なんかで使った太めの錫メッキ線で配線して固定することにします。

Dscf1596 だんだんごちゃごちゃになってきたなあ。まあしかし、何とかするとしてもどうにもならんし。最初から設計してたらもっとましな方法はあったと思うけど、作り終わってからそう思うのは常。改善、改良には現状との妥協は付き物。

要は音。

この休みの間に点検を兼ねて、各部の電圧測定もしましたが、カソード抵抗の変更の影響は僅か。6L6WGCのバイアス電圧が34Vから32V程度に下がった程度。

ついでに、12AU7Aの予備球(同じNECのLux選別球)を4本購入してあったので差し替えてテストしましたが、予備球4本の内2本がボツ。プレート電圧が低すぎてマッチしません。残る2本は全く問題なしで安定している様子。
6L6WGCとEL34を差し替えて両方の点検終わり、音出しすることに。

EL34にして土曜日の午後から音出ししていますが、第一印象は、

  • エージングが必要なほど最初の印象は悪くない。高域も良く出ている。中低音に張りが出てきた。これはMUSE KZの音か。
  • 静かな部分がより静かに感じる。テレビ画質で黒がより深く黒くという表現に似ている。DALEの効果でしょうか。はっきりと聞き分けられるほどではないですが、音に艶が増して、解像度が上がったような気がします。
  • ボーカルが少し堅めに感じる。こういうところがエージングで良くなってくるのでしょうか。

もう暫く鳴らしてみないと分かりませんが、MUSE KZの効果は大きいようです。中低域に厚みとスピード感が増すというのは確かです。
DALEの効果と言うと、セメント抵抗でもそう悪くは無かったのかもということもいえるし、DALEだとなんとなく、上質感が出てくると言う程度かな。

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2007年12月18日 (火)

6L6WGC-PPアンプ 仕様変更 その3

1ヶ月近く拗らせてしまった風邪も今週に入りようやく、快方に向かいつつあるようで体が少しずつ楽になってきました。この間、体力は弱ってしまったので、徐々に運動もするようにして体力回復を図らねばと。
ビリヤードの大会も2次予選は代打なしの元のペアが出場して1位残りということで、来週決勝トーナメント出場を決めたとの事。是非優勝して欲しいと思います。

ところで、このところアンプ弄りも気力が萎えてやる気が湧きませんでしたが、少し元気が出てきたところでまた少し何かやってみたくなってきました。

6L6WGC-PPアンプのリニューアルが非常に良好だったので、次は第2弾の変更を施してみようと考えています。
第2弾は音質向上対策ということで、出力段のカソード抵抗とカソード抵抗のバイパスコンデンサーに変更を加えてみようと思ったりしています。
現在のカソード抵抗は、10W680Ωのセメント抵抗。このセメント抵抗をローノイズのDALEのメタルクラッド抵抗25W630Ωへ変更してみたらどうなるか、を試してみます。抵抗値は5881/6L6WGCのバイアス電圧が約34Vと少し高めに出ているため若干下げてみます。
また、出力段のパスコンはMUZE FXですが、ハイグレードのMUZE KZへ変更して見たらどうなるか、を試してみます。

早速、秋葉のラジオデパート海神無線さんにカソード抵抗とパスコンを変えると音質的にはどうなるか参考までに聞いてみました。

「セメント抵抗はノイズが出やすい抵抗で、カソード抵抗に使うと信号ラインにノイズを乗せてしまい音を濁します。ここにローノイズの抵抗を使うことで音は1枚も2枚もベールをはがしたように見通しや解像度が良くなります。」
さらに、
「パスコンは、初段にはFXのクリアな音色がマッチしていますが、出力段もFX だと少しパンチが無いというか低域が痩せ気味に感じます。出力段のような電流を多く流す部分にMUSE KZを使うと非常にKZの良い所が際立ってきて、力感、スピード感、解像度が飛躍的に良くなります。KZはBlackGateと同じような特徴があり、エージングもそれなりに必要です。大体1週間以上してから良くなってきますので、それまでは我慢してください。」

と、いつものように非常に親切に教えて頂きました。ということで、MUZE KZ 50V330μを4個購入。
DALEのメタルクラッドはGarrettaudioから通販で購入。GarettaudioのHPは今日で今年の受注をストップしているようなので、ぎりぎり間に合ったようです。
メタルクラッド抵抗はシャーシへ取り付けて放熱する必要がありますが、シャーシのスペースが取れないのでアルミ板をヒートシンクにして取り付ける算段、現物が届いてからアルミ板の切り出しをしてみます。今週末は3連休、連休の楽しみが出来ました。

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2007年12月 3日 (月)

6L6WGC-PPアンプ 仕様変更 その2

6L6WGC-PPアンプのハム退治を重点目標として取り組んだ今回の仕様変更は、予想以上の成果で手間を掛けた甲斐ありというものでした。

回路設計は、雑誌などで参考になる回路がたくさん転がっているのでそれを下敷きに基本的な定数を決めていけば大抵使えるものになるのですが、こと実装技術と言うものは、先達の作られた写真などを見てもなかなかどういう工夫をされているのか分からないものです。
ベテランのアンプビルダーの方々であれば、初めからそういうことは織り込み済みで設計されているのでしょうが、何せ手作りアンプ暦1年のペーペーでは、なかなか思うように行かないものです。
実装のことを考えると、ヒータ配線やアース配線の取り回し、シールド線の処理の仕方、など回路図では書かれていない部分についても色々と配慮しなければなりません。こういう実装技術については唯一大変親切丁寧に説明されているのは、やはりぺるけ氏こと木村哲氏の「情熱の真空管アンプ」と同氏のHPでしょう。その他では、黒川達夫氏のMJ誌の記事も実装技術について詳しく書かれています。MJ誌の2007年12月号の300BPPアンプ製作の記事に書かれているアース配線の取り回しに関する解説は非常に参考になりました。

前バージョンの6L6WGC-PPでは、電源トランスをシャーシ中央前に据えたことで、アンプが電源トランスを挟んで左右に別れ、アース配線が電源トランスを囲むようにU字型になってしまいました。アースポイントを右CH初段付近に落としたため、右CHに比べ左CHがアースポイントより遠くなり、しかも電源トランスを迂回して左CHの初段まで引き込んでいたため、結果的に左CHの方が電源トランスから多量の誘導ハムを頂戴していたようです。
今回は、電源トランスはシャーシの左後方へ据え、アンプ部を右側としたオーソドックスなスタイルにしました。この配置は電源部とアンプ部の初段との距離を大きくとることが出来るので最も合理的な配置だと思いました。
またアンプ部は左右CHが接した配置となり、左右のアース母線を共有することが出来ます。
今回配慮したアースの取り回しについては、

  1. 先ず初段付近で左右CH共通のアースポイント(シャーシへの接地)を設ける。
  2. 初段と位相反転段のアースおよびオーバーオール負帰還のOPT2次側のアースは全てこのアースポイントへ集中させ、信号ラインの電位を等しくし、かつ信号ラインをコンパクトにする。
  3. アース母線は初段付近の集中アースポイントから電源部のπ型フィルターの電解コンデンサー(2段目)の(-)側へと結ぶ。
    ※黒川達夫氏はMJ誌12月号で電源トランスのセンタータップまで戻しており、300Bの直流電流の帰りと信号ラインを分離した徹底した対応がされていますが、そこまでやることは無かろうということで、出力段の自己バイアス抵抗とパスコンのパラ接続の片側(アース側)をアース母線の電源部寄りのポイントへ戻すことにしました。ぺるけ氏の解説もこの方法です。
  4. 各段のデカップリングコンデンサは各段の直近に配置し、信号ラインをコンパクトにする。
  5. オーバーオール負帰還の行きと帰りのラインを寄り合わせてアース側を集中アースポイントへ落とす。

まあこんなところです。分かっている人にとっては基本中の基本でしょうが、初心者にとっては失敗しないとまあまあ良しと言うことで、あまり基本が出来ていないことも有り得るのではないでしょうか。
回路図を黒川氏のようにアース取り回しの観点から書いてみたのですが、こんな感じです。

6l634pp_5 アンプ部の配線は実際、左右対称でレイアウトして、アースポイントを共有、アース母線を左右CHの間に通して、集中アースポイントへのアースはアース母線に沿わせるように配線しています。
入力端子は実際はシャーシ後方にあるので、左右スピーカー端子の間に配置し、そこから真っ直ぐにアース母線に沿わせるようにシールド線を横断させ、入力VOLへつないでいます。

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2007年11月30日 (金)

6L6WGC-PPアンプ 仕様変更 その1

ここ2週間ほど急に寒くなったり、暖かかったりして風邪気味になり、とうとう3日前から喉が痛み出し今日はほとんど声が出なくなってしまい、体調も良くないので仕事を休んでしまいました。

ところで、先月思い立った6L6WGC/EL34-ULPPアンプの仕様変更、アンプの名前をつけないと長ったらしいので取り敢えず6L6/34-PPに略すとして、今年の夏に作ったこのアンプ、ハムが出ていて気になっていたのでこのハム退治を重点課題として仕様変更を検討し年内を目処にぼちぼち取り組もうと考えていたのですが、思い立ったら熱いうちに実行しないと気がすまないタチ、右手も暫くコテを握らないとさびしいと言うので先週末から再製作を断行してしまいました。

変更内容は、以下当初案の内1、3、6のみの施工。今回の出費はシャーシ、真空管ソケット、ロータリーS/W、線材、半田、半田吸い取り線だけに抑えています。

  1. ハム低減対策
    ・電源部とアンプ部を左右で分ける。最もスタンダードなスタイルにする。
    ・左右CHのアースラインを共有しコンパクトにする
  2. 電源平滑用コンデンサ耐圧を500Vにする
  3. NF量切り替えS/W
  4. 出力段パスコンの変更 MUZE FXからKZにする
  5. カップリングコンデンサーの増量 0.15μFから0.47μF程度に。
  6. 内部配線材の変更 ビーメックス0.75φは太すぎ。AWG#22と#20にする。
  7. その他できれば
    ・3結/UL接続切り替えS/W
    ・出力段カソード抵抗値の切り替えS/W(6L6系とEL34系に合う値に)

新しいシャーシ加工と塗装に10日、シャーシに取り付ける端子類は現物合わせが必要なため、元のシャーシをばらしてから取り付け穴を加工必要がありました。

元のシャーシからの部品取り外し作業は約4時間。アンプ部のCR類の配置はほとんど変えていないのでリード線の形や長さを変えないように、半田吸い取り線で半田を落としながら慎重にCRを外しました。真空管ソケット以外の端子類やラグもきれいに半田を落として再利用しています。

Dscf1542_2  シャーシの完成。塗装は前回失敗でフロント部分がアルミむき出しにしていたのを今回はフロントもうまく塗装できました。

トランス類以外を取り付け終わった所。

Dscf1553 そして内部配線完了の図。(いきなりかい!)
今回は一気に製作したため製作途中の写真は取らずじまいでした。

調整はB電圧の戻りのアース配線(出力管カソード抵抗の接地)を忘れていたので、電流が流れず初段とドライバー段に高圧が掛かってしまいうろたえましたが、原因がそれと直ぐに分かり修正し、事なきを得ました。
負帰還なしでのテストは問題なしでした。と言うか、想像以上に良い結果が得られました。

結果は、前バージョン6L6/34-PPでのブーンというハムの音は、新バージョン6L6/34-PPでは負帰還なしでも皆無になりました。また、ハムと一緒に乗っていたジーというノイズもありません。ボリューム最小位置ではまさに無音、ボリューム最大でもかすかにサーというホワイトノイズだけ。という好結果が得られたのです。残留ノイズがどのレベルか正確な測定が出来ませんが、明らかに前バージョンよりも静かになりました。

その後負帰還切り替えのロータリーS/Wに繋げて最終確認し、またしても「ブウー」と泣いてしまったので、OPTの1次側配線を入れ替えて位相を変更し、完成となりました。

シャーシレイアウトと内部配線、特にヒータ配線とアース配線の取り回しを工夫することで大きな改善が得られたことは、とても勉強になりました。後ほど、工夫したところについては詳細にレポしたいと思います。

Dscf1551 6L6WGCで音出し中の図。

これで深夜も安心して音楽に浸れるというものです。

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2007年10月26日 (金)

6L6WGC-PPアンプ 仕様変更

秋の深まりと共にこの夏に製作したアンプもエージングが進んできたのか、耳のほうが慣れてきたのかどうかは分かりませんが、とにかく非常に音の抜けというか鮮度が良くなり透明感のあるいい感じになってきたのは確かです。
2週間ほど前までは、Sovtek5881/6L6WGCとEL34では中低域がもやもやして眠い音がしていましたが、今ではどちらもクリアな音に変わっています。
大体作りたてから1ヶ月位として、1日平均3時間以上の通電をしているので概ね100時間といったところでしょうか。まだこれからもっと音が良くなってくるかも知れないし、楽しみです。

ところで、完成後の調整でやり残していたハム対策をどうするかが気に掛かっていたのですが、ある程度試してみたところ原因はどうやらアースラインが電源トランスをコの字型に囲む形になっているため、アースラインが電源トランスの誘導ハムを拾っているようです。特にシャーシアースから距離のある左CHの方がハムが大きくなっていると考えられます。

ハムの大きさは左CHが深夜でも1m以上離れると聴こえないし右CHはスピーカに耳をくっつけないと聴こえないレベルなので気にしなければ良いのですが、左CHも右と同レベルに出来るはずなので、何とかしたくなります。
問題は、アースラインのとり方が拙いということ。であれば、今のシャーシレイアウトでその対策は困難です。シャーシレイアウトを設計しているところである程度は想定し妥協できると考えていましたが、今となっては気になるしシャーシ設計をやり直し、載せ替えも考えています。
どうせ作り直すのならと、またここで色々と欲が出てきます。現在考え中の仕様変更は、

  1. ハム低減対策
    ・電源部とアンプ部を左右で分ける。最もスタンダードなスタイルにする。
    ・左右CHのアースラインを共有しコンパクトにする
  2. 電源平滑用コンデンサ耐圧を500Vにする
  3. NF量切り替えS/W
  4. 出力段パスコンの変更 MUZE FXからKZにする
  5. カップリングコンデンサーの増量 0.15μFから0.47μF程度に。
  6. 内部配線材の変更 ビーメックス0.75φは太すぎ。AWG#22と#20にする。
  7. その他できれば
    ・3結/UL接続切り替えS/W
    ・出力段カソード抵抗値の切り替えS/W(6L6系とEL34系に合う値に)

という目論見ですが、7.はシャーシサイズを大きくする必要があり、今より大きいサイズというと400×250×60くらいかなと思いますが、見た目かなり大きいので、シャーシサイズは現状維持として7.は外すかもしれません。
1.と2.は必須として、3.~7.は懐具合と相談と言うことで年内目標の計画としたいと思います。

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2007年10月 8日 (月)

7581Aの音

真空管オーディオフェアの即売会で買ってきたPhilips/ECG 7581A。1本4千円で4本のマッチドをその場で選んでもらって、締めて1万6千円也。この期に及んでまた手痛い出費をしてしまいました。

Sovtek5881/6L6GWGCのPPアンプ、PrimeEL34に差し替えてきた次は早速7581Aで試して見ることに。
2時間ほど通電した後、CDを掛けるとこの7581A、噂では良いという評価を聞いていましたが、実際これは本当にいい。6L6WGCもEL34も中低音がぼやけて聴いていると段々眠けが出る(本当に不思議と眠くなる)音で、NFBを替えても3結にしても結局音の傾向は変わらずで、このアンプ、煮ても焼いても食えない出来損ないなのかと、半ば落胆していたのですが、なんと7581Aは全域に透明感に溢れた気持ち良さを感じます。中低域もタイトに鳴ってくれて、スピード感があります。ふくよかな余韻は少ないですが、不足は感じないのでジャンルを問わずオールラウンダーといえるかも知れません。

Dscf1526 Philips/ECGの印刷の文字が軽く触っただけで剥げてきます。無論音には関係ないし売りたいわけではないので気にしませんが。それより時々磨いてやったほうが気持ちがいいでしょう。

暫くはこの7581Aも加わり、5881とEL34の3種を聴き比べて、音の違いをもう少しはっきりと確かめて見たいと思います。

今回の真空管オーディオフェアは、7581Aも大きな収穫でした。

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2007年9月28日 (金)

EL34PP

ALTECスピーカユニットの突然の生産中止のニュースに少なからずも動揺した今週でした。
204-8A、404-8Aの4インチも308-8A、408-8Aの8インチもほとんどのオーディオ専門店で品切れ状態となっている様子。水曜日に秋葉のコイズミ無線へ行って見ると408-8Aが僅かながら在庫有りだったので、抑えきれない衝動に駆られましたが生憎アンプ製作のため経済難という理由で諦めてしまいました。一生の後悔をすることになるかもしれません。

5881/6L6WGC-PPアンプの製作は、NFの調整も終わり一段落したのですが、設計のときから頭にあったEL34への差し替えを試したくて先週にはキット屋大橋店長に相談、EL34の音の傾向を聞いて見ることに。
中国管のGoldenDragonはどちらかというと温かみのある音色、ロシア管のSvetlanaはシャープな音色とのこと。サンバレーのPrimeEL34はGDと同じベースで音もGDと変わらないと言うことで、安価なPrimeEL34を2ペアオーダしました。

Dscf1513 PrimeEL34が届き次第、早速差し替えて見ましたが、6L6WGCからそのまま無条件に差し替えOKという訳には行かず、ヒータ電流はEL34が1.5Aと大きくなるため、先ずはヒータ電圧の調整が必要で、調整用の抵抗を変更する必要がありました。
さらに、EL34は6L6WGCより若干高利得、低内部抵抗のためNFが大きくなってしまいます。そのままでもNF=約10dB、DF=約4で問題なかったのですが、音色は少し固めに聴こえたため、NFを約8dB、DF=3.5と少し緩めにしました。そのほかは特に変更点が無く、EL34のバイアスも4本とも30V±0.2Vと適正値で良く揃っています。

Sovtek5881/6L6WGCとEL34で音の傾向としては、6L6WGCが中高域の輪郭がはっきりしていて明るい傾向、低域も弾力があります。EL34は全帯域でフラットで温かみのある音でした。当初、EL34はシャープでクールな音色というイメージの逆の結果で驚きです。
どちらも出力には余裕があって音量を上げたときの伸び伸びした音には感動します。6L6WGCは一つ一つの音が明瞭に聞き分けられ、一方EL34ではそれに加えて豊かな響きを与えてくれます。

現在、EL34に合わせたNF量にしていますが、いつでも差し替え出来るようにNF量を切り替え出来るようにしたり、3結にしたりというのも楽しみになってきました。

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2007年9月18日 (火)

5881/6L6WGC-PPアンプ完成

今日は3連休の最終日。天気は晴れでしたが一日中強い南風が吹いていました。

自作真空管アンプの第2作目は、今日一日中NFBの抵抗1箇所だけをとっかえひっかえしては、音を確かめながらの調整をしていました。

NFB抵抗によるNFB量の変化とダンピング・ファクタの変化をグラフにしました。
6l6wgcpp_nfb1_2 6l6wgcpp_nfb2_2

Rnfb=5.1KΩでDF=2です。このときは音のニュアンスが柔らかく響きが豊かですが、低音の締りはイマイチでぼわーんとした感じ。
そこからRnfb=3.9KΩ、3.6KΩ、3.0KΩと変更していき、3.0KΩでNFB=8dB、DF=3とした所で音に締りが出てきたので、ここでFIXとしました。
他の製作例を見るともっとNFBを高めにしてダンピングファクターを稼いでいる例もありましたが、NFBを多くするとありきたりの「いい音」になってしまいそうなのと、周波数特性を測定できないので、不安定にしたくないという理由で、この当りが適当だと判断、調整完了としました。

ということで祝杯。
Dscf1386 今年の夏休みに家族でグアム旅行へ行った際に買ってきたワイルド・ターキーのHERITAGEを開けました。

こういう時に飲む酒は格別。HERITAGEも実際のところいい酒です。

今日の最後はケニー・ドーハムの「静かなるケニー」を静かに聴いて、寝るとします。
それにしてもしょっぱなの「蓮の花」と言う曲、アート・テイラーのシンバルがすごくいい。
暫くしてケニーのワンホーン、湿り気を感じる温かみのある音色で癒されます。

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2007年9月16日 (日)

5881/6L6WGC-PPアンプの製作5

今週は3連休で、6L6GC-PPアンプは一気に完成させようと土日に掛けて一気に製作を進めました。

配線
1次側電源周りから、ヒータ配線、B電源周りと進めて行き、アースライン、出力トランス、真空管周りの信号ライン、入力端子~入力VOL~初段グリッドまでのシールド線まで線材での配線作業を一気にやっつけて、一休み。肩は凝るし細かい作業で目が疲れます。

ここで、配線チェックをして無負荷での電圧をチェックしようと電源を入れたところで、3Aのヒューズを飛ばしてしまいました。
配線をもう一度チェックしましたが、間違いはなさそうです。電源を入れてから1秒位はパイロットランプが点灯していたし平滑用コンデンサーには電圧が掛かっていて電気が残っているので完全なショートではなく、平滑コンデンサーへの突入電流のためだと見当を付けて、ダイオードの後の平滑コンデンサーへ繋がっている配線を外して、再度通電すると電源2次側AC320Vと6.3Vタップは正常です。ダイオードも死んでいません。突入電流が原因であれば、整流後の平滑コンデンサーの容量を小さくするか、抵抗を挿入して突入電流を抑制する必要があります。
我が家のコンセントの電圧が大体102Vと高めなので、先ずは抑制抵抗の挿入をして見ます。また、ヒータ電圧もAC6.7Vと高いので、こちらにも抵抗挿入が必要です。概ねの抵抗値を計算して、早速日曜日は朝から秋葉までひとっ走り買出しに行くことに。

部品の追加調達
わざわざ秋葉まで来て抵抗数本を買うだけと言うのは勿体無いので、保留にしていたカップリングコンデンサーを買うことにしました。取り敢えず、手持ちのT-CAP Vita-Qを使おうと思っていましたが、海神無線に音では定評のあるEROのMKP-1845があり、店長さんに、「1845の.22マイクロはありますか?」と聞くと、「.22と.33はもう品切れです。どこも品薄で入手困難になってます。安くていい物が段々と入手しにくくなり、こういう小売の商売もやりにくい時代になりましたね。」とのこと。何とか頑張って欲しいものです。仕方が無いので0.15マイクロを4本購入。抵抗と予備のヒューズを買って帰宅。

C/Rの配線と通電チェック~測定と調整
C/Rの配線は左右対象にしているので、勘違いに注意しながら配線図を見ながら初段~出力段へと淡々と半田付け。線材の配線と違い、被覆を剥かなくていいので手際よく配線が出来ました。

Dscf1492 一通り配線が終わり、通電テストもヒューズが切れることも無く、各部の電圧も大体設計通りです。肝心の各段のバイアス電圧も設計通りでした。

non-NFBでの音出しもOK。ようやくここまで来たか、という感じです。パソコンのオーディオカードから入力しただけですが、なかなか音。期待できそうです。

ところが、6L6WGCの1本だけが温まってくると真空管がシャーンという振動を起こします。耐振構造の筈なのにこういうバイブレーションが出ることがあるのでしょうか。もしかしたら、買ってきた6本の内、床に落っことした1本だろうと見当を付けて、この球を交換したらそちらはOKでした。
こういうときに高価な真空管を使っているとさぞかしショックだろうな、と思い以後取り扱いには十分気を付けるようにと反省。

6l6wgcppver4_2 突入電流の抑制抵抗とヒータ電圧調整用の抵抗を追加し、各分電圧測定を行ったのがこの回路図。

non-NFBの特性は、
 裸利得:31.6倍(30dB)
 DF  :0.7

NFB抵抗5.1Kのとき、
 利得 :16倍(24dB) NFB=6dB
 DF  :約2

OPT1次側のアンバランス電流も2mA以下となり、許容範囲に収まりました。

もう少し利得が得られると思っていましたが、これでも十分でしょう。周波数特性、残留ノイズ、歪み率、最大出力も測定器が無いので測れません。耳が唯一の音質測定器です。
右CHはハムも殆ど聞こえませんが、左CHは84dBのSPでも20cm位耳を近づけると聴こえます。少しハムの音が大きめですが、入力VOLと初段間のシールド線が電源トランスを横切ってしまうため、止むを得ないと思われます。取り敢えず、これで良しとして対策はぼちぼち考えます。

視聴と所感
今度はNFB 6dBでプリアンプSV-3に接続しての視聴です。PCL86全段差動PPアンプと入れ替えてアンプラックに据えて電源オン、暫く暖めておきます。真空管と電源トランス、それに出力段のカソード抵抗などでかなり熱が出ています。

Dscf1468 さて、CDは録音の良いEddie Higgins Trio - A Lovely Way To Spend An Evening をかけることに。
出てきた音は、低域に厚みがあって高域の抜けも良く、Eddie Higgins のピアノが心地良く響きます。
その後色々とCDを替えて聴いてみましたが、情報量の多さと高域の抜けの良さ、そしてスケール感には感動ものです。低域から高域までワイドレンジ、そして高域の音色のよさは出力トランスのお陰でしょうか。
PCL86全段差動PPとの比較では、PCL86全段差動PPが上品で音がスピーカに張り付くように音像が引っ込んだ感じですが、6L6WGC-PPでは音像が前に張り出し、情報量、音の厚み、響きが増しました。
これからのエージングが楽しみです。
これからはもう少しNFBを変化させてどの程度音が変わるか試しながら、耳頼りのチューニングしていきたいと思います。

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2007年9月15日 (土)

5881/6L6WGC-PPアンプの製作4

シャーシ加工(続き)
30mmのシャーシパンチが潰れてしまったので、最後の1つの出力トランスの穴は開けられません。シャーシパンチを買い換えても今後また同じ憂き目に遭うことも考えられると思うと買い替えには躊躇します。しかしせっかちの性分なので、そのままほったらかしにできないので直ぐに解決したくなります。
と言うことで、新兵器を導入することに。
Dscf1474 サンダーバードの「ジェット・モグラ」さながらの、新兵器ステップドリルとDC12Vのドリル・ドライバーです。
元々ドリル・ドライバーはアンプのシャーシ加工を行うには非力なホビー用のものだったので一緒に買ってしまいました。
思わぬ出費でそれでうまくいかなかったらどうしようと案じながらのある意味賭けでしたが、結果は大正解です。

Dscf1411 2mm間隔で30mmまでの穴が開けられるステップが付いているので、6mm以上の穴も難なく開けられたし、切り口もシャーシパンチよりもきれいです。
問題の歪んでしまった出力トランスの穴が左上の穴。少し整形しましたが歪みが取れません。出力トランスを載せるのには支障がなさそうだと判断してこれで良しとしました。

仕上げにジェット・モグラでそれぞれの穴の面取りをして穴あけ完了と相成りました。やれやれ。

シャーシ塗装
次はシャーシ塗装。シャーシ表面全体を600番と1000番のサンドペーパーを使って丁寧に磨き、磨きくずを取るために石鹸で洗います。合成洗剤は表面に膜を作るので石鹸が良いようです。

Dscf1480 乾いた所で、スプレー・ラッカーを拭きつけますが、今回はその前に金属用の下塗り用スプレーを使用。
ラッカーはつやありの青です。近所のホームセンターに売っていたブルー系のラッカーから適当に選択。

ラッカーの塗装は、2度塗りをしたところで一晩ベランダで乾燥させることに。

Dscf1420_2 乾燥終了。
塗装面にムラが出来ていないかチェックしたところで、前面にムラというかゴミが付着して盛り上がっていました。このままだと目立つので、前面の塗装だけやり直すことになりました。
表面をサンドペーパーで磨いても簡単には塗装が取れなかったので、カッターの刃で剥離。その後でアルミの面をサンドで磨く。
ここで、前面はサンドでヘアラインをつけたアルミ剥き出しもなかなかいいぞと思い、再塗装は中止。

部品組み付け
塗装が完了したところで早速部品の組み付けをします。
Dscf1425 前面はアルミヘアライン仕上げ、トップの塗装との境目に金色のテープを張りました。

足はゴム足でななく、真鍮製の削りだし鏡面仕上げのノブを取り付けています。前回のPCL86全段差動PPアンプのときは、これと同じノブでニッケルメッキのものを使ったので、今度はサイドウッドとの色合いでゴールドにしています。

Dscf1436 真空管を挿してみました。
サイドウッドは100円ショップでタモ材の木製タイルというのが丁度のサイズだったので2枚買ってきて、ネジ穴を開けて取り付けました。

シャーシ・パンチでの加工の際に力を入れすぎてシャーシのリベット止めされている繋ぎ目が少し浮いて叩くとポコポコと振動したため、繋ぎ目をネジ止めして補強しています。

Dscf1440 シャーシ内部

EXCELで内部レイアウトを書いていたときのイメージと同じように出来たので一安心。これからがいよいよ配線となります。

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2007年9月13日 (木)

5881/6L6WGC-PPアンプの製作3

先週末からいよいよ5881/6L6WGC-PPアンプの製作ということで、先ずは難関のシャーシ加工に挑みました。

実寸レイアウト作成
1mm方眼紙を使って実寸のシャーシレイアウトを作成します。A4サイズの方眼紙しかなかったので、今度はB4サイズを準備しておきました。
シャーシ上面のレイアウトが出来たところで、これをアルミシャーシに貼り付けます。
Dscf1405 先ずはこんな感じになりました。実際は穴を開けるためにセンターポンチを打ってしまえば外してしまうので、真空管ソケットやネジ穴のサイズ通りの円まで厳密に書く必要は無いですが、後で穴開けする際に穴のサイズを間違わないように、確認しながら作業が出来ます。

センターポンチ打ちと下穴処理
方眼紙に書いた位置に合わせてセンターポンチと金槌で、コン、コンと先ずは軽くセンターを探りながら位置決めしてカキンと一発打ちます。軽く凹む程度で十分なので、どんどんその調子で打っていきます。
Dscf1406 金槌をくれてやる場所には下から木片などをあてがってやることが重要です。アルミ板が浮いた状態だと、しっかりと打てないし、力を入れすぎるとアルミ板に歪が出てしまいます。
センターポンチが終わったら方眼紙を外してポンチの位置に2mmのドリルで下穴を開けます。

ドリルでの所定寸法の穴あけ
3φネジの穴には3.2φ、4φネジには4.5φという感じで下穴に合わせてどんどん開けていきます。放熱用の穴には5φと6φを使いました。ここまでは単純です。次に真空管ソケットの穴あけですが、そのセンターは10mmのシャフト用の穴あけが必要なので、6mmまではドリル、そこからはシャーシリーマを使います。

シャーシパンチで大穴開け
次はいよいよシャーシパンチでの大穴明け。先ずは18φでMT管のソケット。これは割りと容易に開けられました。次はUSソケットと出力トランス用の30φの穴に挑みました。これにはかなり手を焼きました。シャーシパンチ付属の鉄の棒では全く力が足りません。そこでモンキーレンチで挟んでぐいぐいとまわしていきますが、それでもかなりの力が必要だし、この暑い時期に早々に汗だくになるわ、モンキーが手のひらに食い込んで痛いわで本当にキツイ作業です。
USソケットの4つ分が何とか開けられたところで、最後の2つ目である出力トランスの穴あけをやっていると、今回はかなり力が要るなと思いましたがしかし力ずくでモンキーを回そうとしていると、いきなりスコンとモンキーに入れる力が軽くなったのです。何だ?と思いアルミに食い込んでいる部分を見ると歯の部分が斜めに傾いでおり、しかも軸が空回りしています。もしやと思い、逆回転をするもこれまた空回り。歯はがっちりアルミに食い込んだまま抜くことが出来ません。このシャーシパンチを外すだけであの手この手を使い、ゆうに2時間は掛かって漸く外すことが出来ました。シャーシパンチのネジが潰れてしまったのでした。それに外すときにシャーシをこじってしまい、穴の周りが歪んでしまったのです。この忌々しいシャーシめ!それにやわいシャーシパンチめ!と罵るも、この日はどうもすることが出来ず、作業中断、片付けをして対策を考えることに。やれやれ。

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2007年9月10日 (月)

5881/6L6WGC-PPアンプの製作2

関東地方は先週の台風一過でようやく乾燥した涼しい風が吹くようになってきました。いつの間にか夕方6時にもなると薄暗くなり、日が短くなっています。

5881/6L6WGC-PPアンプの製作ですが、涼しくなってきたのを待ち侘びていたというか、早く手をつけたいと気がはやりだし、早々に部品調達に着手しました。
先ずは、大物のトランス類とシャーシは秋葉から持ち帰るのも大変なのでノグチトランスへWeb注文をし、CR類は秋葉を2度3度と徘徊しなるべく安値のところを探し歩いて調達。Dscf1381

先ずは、端子、ラグ、真空管ソケットなどです。主にラジオデパートの瀬田無線で購入。

Dscf1382 コンデンサーは三栄電波と海神無線。電源部とデカップリングのケミコンは日ケミ、パスコンはMUZE FXを使用します。

Dscf1373 抵抗類は、瀬田無線と千石電商。フィルムコンデンサーとディップマイカが千石電商。今回、信号系に使用する抵抗はソリストRSNの1W、2W、Philipsの0.6Wを瀬田無線で購入、少し贅沢しました。

Dscf1366 スピーカターミナルは店によって価格差が大きく、この端子で高い所で1本250円くらい、比較的安かったのがラジオデパート1Fの小林電気で147円でした。

その他、ボリューム、ツマミ、セメント抵抗、ネジ類、コードヘルパー、電源ケーブルなど比較的どこでも入手しやすく適当に買った感じです。線材も不足していましたので、オヤイデで古河ビーメックスとシールド線を購入。

部品調達している間は製作手順をイメージするため、実体配線図を描いていました。

6l6wgcpp2
(1)電源部とヒータ電源、B電源、信号ラインの線材による配線

6l6wgcpp3 (2)CR類の配線。
カップリングコンデンサー、出力段のカソード抵抗とパスコンが未だです。

6l6wgcpp4 (3)内部配線完了イメージ
パイロットランプ、スパークキラーの配線が抜けていました。実際、これらの配線を間違えることは無いと思うので省略ということで。

そうこうするうちに電源トランス、OPT、CH、そしてシャーシもノグチトランスから送られてきました。一通りのパーツが揃ったということで、この週末から製作着手することに。
先ずはシャーシ加工をしなければなりませんが、いきなりてこずってしまいました。

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2007年8月28日 (火)

5881/6L6WGC-PPアンプの製作1

まだまだ残暑厳しい時期ですが、6L6WGC-PPアンプの設計を始めて1ヶ月、回路図の手直しやシャーシレイアウトや配線図の作成を行ってきましたが、最も迷ったのが、シャーシレイアウトです。シャーシはPPアンプにしては小さめの350×200×55mmのアルミシャーシと決めていたのであまり融通はききません。

6l6wgcpp1_2 最初はこのオーソドックスなスタイルです。配線の合理性を優先するとさらに電源トランスが前になりますが、重苦しい感じがします。

6l6wgcpp2 その次に電源トランスを横向きにして見ました。これもよくあるスタイルです。これでも良いかと、9割がた決定でした。

しかしこれの問題は、左右の重量バランスが悪く、電源部の左に重心がよってしまい、ひ弱なアンプラックでは心配なところです。しっかりとしたラックがあればこれで問題なしですが。

6l6wgcpp3_2   そして重量バランス重視型といいますか、左右対称型。これはこれで初めは、アースの取り回しが難しいので、避けていましたが、見栄えがするので敢えてチャレンジしてみたくなりました。

こういう試行錯誤も楽しいものです。

話し変わって、今ビル・エバンスのWaltz for Dabbyを聴いているところですが、TESLAのE88CCに差し替えたSV-3がようやくこなれてきたよう。高域のシャリシャリ感がかなり取れてきて聴きやすくなってきました。しっとりとしたビルのピアノとあいまってポール・モチアンのブラシが美しく輝いています。

...次はノラ・ジョーンズのcome away with meをかけました。
やや暗めの青き照明の中、透明感溢れるバックの演奏と甘くかすれたノラの声。
いつ聴いても良いですが、今日は特にいい感じ。
そろそろクールダウンもできて眠くなるころ。このアルバムを聴き終わる頃には寝るとしよう...

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2007年8月 9日 (木)

6L6WGC-PPアンプ

今日は暑かった。午後から仕事で東京に出かけたのですが、とにかく外は焼けるような陽射しとアスファルトからの熱気で10分も歩いていると頭がボーっとしてきました。夏の間は全国的に長期休業という訳にはいかないものでしょうか。そのほうが省エネにもなるし。

などと考えている自分も省エネとは逆行するような真空管アンプなんかにウツツをぬかしているわけですが、よくよく考えて見るとパソコン1台で少なくとも250Wは食っている訳で、真空管アンプの消費電力と変わらんし、世の中のパソコンの台数に比べると真空管アンプなんぞ取るに足らんやん、とか変な屁理屈を並べたくなるのです。

6L6WGC-PPアンプは、配線図のバグ取りなどをしたり、部品表を作って使用パーツを検討したりしています。配線図は大雑把に作っていたので結構バグがありました。回路図も出力段6L6WGCのスクリーン・グリッド電流を加算していなかったし。
まあぼちぼちと机上の設計を進めているのは良いとして、なんかこの暑さの中、秋葉まで出かけていって部品を揃えたり、シャーシを買ってきてシャーシ・パンチや電源トランスの大穴に挑んだり、半田ごてでジュージューやったりする気力がなかなか湧いてきません。それに製作過程の最大の問題は、シャーシ塗装です。前作のPCL86全段差動PPアンプの場合は冬の時期に製作したので、寒いながらもマンションのベランダに出てスプレー塗装できましたが、今この時期にそれをやると自宅だけでなく窓を開けている近隣へ塗料の臭い匂いを撒き散らしてしまいます。だから毎日夜中にベランダに出て少しずつシューシューと塗りを重ねると言う訳には行きません。休日に外の空き地などで集中して塗装できるのか知らん?何とか対策を考えねば。

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2007年8月 3日 (金)

E88CC その後 & 6L6WGC UL-PPアンプ構想

  先週、キット屋さんから届いたTESLAE88CCをSV-3のEi 6DJ8EGと差し替えてから、ぼちぼちエージングも進んできて、前のEi 6DJ8EGとの音の違いもなんとなくですが分かるようになってきました。

差し替え直後30分ほどの時に初めて聴いた音は、まだ高域と中域の繋がりが悪く、高域が耳障りでしたが、4時間~6時間で徐々に高域の繋がりもよくなりました。
この1週間程で延べ約20hr位の運転時間になります。この球はキット屋の大橋店長が言われるように確かに中低域の厚みが増す感じです。中低域の厚みとは音量的に膨らんだ感じではなく、密度感と弾力感が増すような感じです。
6DJ8EGが全域にシャープな感じで高域の質感が良好ですが、E88CCでは高域がやや線が細く中域に余韻が残る感じで、より真空管アンプらしい音と言えるかも知れません。
どちらが良いとはいえないし、どちらが好みともいえないので、SV-3の球が簡単に差し替え出来ない(裏蓋を外したり付けたりが面倒)のは残念。プリアンプもその内自作するかな、などと邪念を抱いてしまうのでした。

それから、5881/6L6WGC-PPアンプ構想のほうは、回路図の見直しをしたり部品表を作ったり、シャーシレイアウトや内部配線を検討したりと、いよいよ製作に向けて必要な図面を作っています。こういう作業に時間をかけるのも楽しいものです。何しろ今回のアンプ作りは予算も掛かるし部品を揃えるのも時間が掛かるので、机上でじっくりと製作過程を楽しみたいと思います。

6l6wgcppver2_4 2007/8/3 by @ぴたごら@

デカップリング回路に150Kのブリーダ抵抗を追加し、それに伴いB電源回路を見直し。

6l6wgcpp_5 2007/8/3 by @ぴたごら@

  シャーシレイアウトの作成。シャーシはPCL86全段差動PPの時に使ったノグチトランスの2mm厚アルミシャーシと同じシリーズの350×200×55mmのものを想定。オーソドックスなスタイルとしました。電源トランスが前に来る配置が最も合理的な配置ですが、見た目に重苦しいので電源トランスは後ろにしました。ボリュームはシャーシの奥行きが200mmと狭いため、アルプスの2連ミニデテントタイプは使えず、東京コスモスの単連2個にしました。

6l6wgcpp_6 2007/8/3 by @ぴたごら@

内部配線図(その1)
電源まわりの配線及びアースライン、信号ラインの配線。

6l6wgcpp_7 2007/8/3 by @ぴたごら@

内部配線(その2)
C/R類の配線を入れた完成イメージ。

カップリング・コンデンサは東一のVita-Q、出力段のパスコンはニチコンMUSEシリーズのFXをイメージ。但し、FXは生産中止となり、後継製品はFWとの事。FWはなんとなくFG系かな?これと別にKWも出ているようですが、KWがKZ系ということでしょうか。KWが店頭に並んだら試してみたいと思います。

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2007年7月28日 (土)

E88CC

明日から夏休みで会社が1週間休みになるのですが、個人的には明日は出勤して休み前にこなせなかった宿題を片付けなければなりません。
このところずっと仕事が忙しくて疲れ気味なので明日の朝は少し遅めに出ようと思っています。と言っても歳のせいか、朝寝坊が出来なくなってきたので、いつもの時間に起床してから今日キット屋さんから届いたTESLAE88CCをSV-3の6DJ8に差し替えて音出しをしてみようと思います。

Dscf1248_2 これが、今日届いたTESLA E88CC。足は金メッキ。頭の先っぽに赤の塗料がついています。これは何でしょう。爪で擦ると剥がれます。

Eiの6DJ8EGと比べると中低域の厚みが増すとの事ですが、実際にどうかは明日からのお楽しみということに。

話し変わって、5881/6L6WGC-PPアンプ構想ですが、いくつか回路構成を検討してみようと思っていましたが、何れにしても回路構成の違いで音のイメージを描けるまでの経験も無いので、この前考えていた回路構成で取り敢えず進めることにしました。
少し見直しもしています。よくよく勉強してみると、電源の投入時から真空管に電流が正常に流れ始めるまでは整流後の電圧降下がありません。従って、デカップリング・コンデンサに高い電圧が掛かってしまい、初段のデカップリング・コンデンサの耐圧が350Vでは不足していました。これを450V耐圧に変更しておいて、さらに念のため、150Kのブリーダ抵抗をかませるようにしました。それに伴い、ブリーダ電流を加えた電流でもって再度電源回路の抵抗値見直しが必要となりました。

回路構成が決まったところで、次は実装設計に進む、ですがこれがまたそれなりに大変です。シャーシレイアウトはセオリーつまり基本重視で考えたいと思いますが、あまり大きなシャーシはイヤ。出来ればA4サイズくらいのコンパクトさが実現できたらと思います。
それから実装設計では忘れてはいけないのが、部品選定です。トランス類の大物は決めたので、後はC/R。部品表も作らないと。夏休みの課題にしたいと思います。

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2007年7月15日 (日)

5881/6L6WGC-PPアンプ構想

台風一過で日中の湿気の帯びた空気が夜になってようやく爽やかな風になってきました。天気予報では、今日日曜日が台風の接近で大荒れとなる予想だったので土曜日に仕事に出かけたのですが、終わってみれば昨日の昼間が一番雨が激しく、今日は降ったり止んだりなのに結局一日中家の中というちぐはぐ。
でも一日休養できたのと、この前から考えていたSOVTEKの5881/6L6WGCを使ったアンプ構想を進めることができました。

第1案は、初段12AU7Aパラ直結-位相反転段12AU7Aカソード結合(ムラード型)-6L6WGC-ULプッシュプルの構成としました。

6l6wgcpp 回路図まで出来ました。この回路のモデルは主にキット屋さんの人気アンプSV-3488SEです。と言うことで、殆どSV-3488と同じような回路なので6L6GC系だけでなく、少しの調整でEL34も差し替えできるようになると思います。
初段と位相反転段を直結としたため、初段のプレート電圧と位相反転段のグリッドの電位が同じになり、B電圧の調整に苦労しました。また、位相反転段のカソード電位も高くなるため、念のため位相反転段には120V位のヒータバイアスを掛けています。
6L6WGCのプレートには約380Vを掛けて自己バイアス約32Vとし、OPTをタンゴ(ISO)FX-40-5としてUL接続としています。
NFBは未定ですが、10db程度のNFBを掛けて約31db総利得、出力は20W前後と概算しています。

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