MILES DAVIS AND THE MODERN JAZZ GIANTS =PRESTIGE7150=
先日、ヤフオクで、マイルス・デイビスの主題のLPを買いました。
このレコードは、セロニアス・モンク(p)との遺恨のセッションとか喧嘩セッションとか、いろいろと噂のあるLPですが、聴いて見ると確かに、1曲目にモンクがふてくされたような、ピアノソロを引き始めて、途中でやめてしまった事に、マイルスが促すようなリフを吹いて、それからモンクも突如としてソロを弾いています。
そういうトラブルの一つを、2人の個性の違いと言うか、恐らく2人は相容れない個性の持ち主だったのだろうと思うのですが、ただ演奏のタイミングをモンクが勘違いして、「えっと、今オレのソロだっけ?」と思いながら、弾いているというようでもあります。そういうところも演奏全体としては聴き所といえばそうですが、私的には、モンクもいいし、マイルスもいい。勿論、ミルト・ジャクソンも最高の演奏をしてくれていて、全体が聴き所であると思う名盤の1枚です。
バグス・グルーヴのクリスマス・セッションと同じ時の演奏ですが、日本版のバグス・グルーブと今回の米国盤のこのLPを聴き比べて見ると、どこと無く、後者の方は、音がキレイで音質も良いのですが、どこか、音が薄いのです。明らかに演奏に熱気を感じない、乾いた音がするのです。このLPジャケットの裏側をよく見ると、1989年にリマスタリングされているようで、その時の電子機器の音に少なからず影響され、リマスタリングされたバブル時代の音が織り込まれているような気になります。
どうやら、アナログ盤収集家の間でマスター音源に近いLPとかSP盤を高額で取引されている理由も、なんとなく解るような。
当時の演奏が生々しく鮮明に残された音源は、もはや手に入れるのがかなり難しい世の中なのかも知れません。いくら、SACDとか何とか高音質を謳ってみても、時代はさかのぼれないということなのかも知れません。
レコード収集の奥の深さを1枚のLPで垣間見た気がします。深みにはまらないように。。。
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