ラインケーブルを替えてみた
先日、自作したBELDEN 8412のRCAラインケーブルをもう1セット75cmの長さで作り、50cmの方をCD-Pとプリアンプ間へ、75cmの方をプリアンプと6L6/EL34-ULPPアンプ間へつないでみました。
今まで使っていたのは、秋葉原の小沼電気で購入したTK-6180GK というOFCケーブルでしたが、これはこれで非常に良いケーブルで、フラットで真水のように特別な個性を伺わせないソースの音色をそのまま伝送してくれている、そういう素直なケーブルです。そういうわけで、今回交換箇所とPHONOケーブル以外のケーブルは、全てTK-6180GKを使っています。
今回は、自分の耳で小沼のTKとの相対的な比較をするということになりますが、先ずは、BELDEN 8412に替えて音が変わったかどうか、というと、はっきりと変わりました。
では、どういうように変わったかと言うと、自分の耳で感じたまま正直に書くと、
- 低域のダンピングが良くなって分解能が上がり、中域から低域の音の押し出しが強くなった。
- しかし逆に高域は少し減衰した。リズムを取るシンバルが後退した。
- 音の硬さはBELDENの方が柔らかく、溜めが出来たような鳴り方がするので、CDを聴いていてもアナログの音の出方に近くなった。
- 余韻が少し出るようになった。これは真空管アンプを使っているからその個性が表面化したのかも知れない。とにかくこれで厚みのある味わい深い音になった。
- 先にも書いたが、高域の切れが少し鈍り、丸さが出ている。ピアノのピーンと張り詰めたような冷たさが少しマイルドな表現になった。
- しかしこれらの変化はプリアンプのトーンコントロールによる変化に比べるとごく僅かの変化であり、あくまでもトーンコントロールをバイパスした場合の評価である。
と言うようなものでしょうか。音質が向上したかどうかはわかりませんが、このような変化はありました。それを気に入るかどうかは、主観の問題だし、気紛れな気分に左右されるものなので、今日は良く聞こえるかも知れませんし、明日はダメかも知れません。
何はともあれ、ケーブルはアンプのように能動的に音を変化させられる代物ではなく、信号を通すか通さないか、どのように通すかという固体の個性そのものを聴く謂わばフィルターのようなものではないかと考えるのであります。
いくら良いケーブルを使っても、システムそのものの絶対的な上限の音質は変わらないので、ケーブルに何万円も掛けるならアンプやスピーカーやリスニングルームのアコースティックのレベルアップにお金を掛けるべきでしょう。しかしそれは生半可な投資では終わらないということ。それがオーディオであり、だからナヤマシイのです。だからケーブルで音が変わったからといって、小さな喜びに浸るのもやはりオーディオなのでしょう。
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